中性脂肪の検査とは?健康診断や病院での検査の受け方

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1964_67健康診断で行われる血液検査の項目の一つに、中性脂肪があります。
中性脂肪の数値が気になる方へ 〜 下げ方や高い原因など。中性脂肪が高いと言われたら読むカンタン基礎知識

中性脂肪はトリグリセリド(TG)とも呼ばれ、心筋梗塞や脳卒中など動脈硬化による疾患やその他の生活習慣病のリスクを見る重要な指標の一つです。
中性脂肪・動脈硬化が引き起こす病気

私たちの健康維持に役立つ中性脂肪の検査は一体どのように行われているのでしょうか?

今回は、私が看護師の経験から中性脂肪の検査の受け方、検査が行われている場所や費用についてお伝えします。

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健康診断や病院での検査の受け方

健康診断や病院の検査は、日頃の自分の健康を総括するものですから、なるべくなら良い値が出てほしいですよね。

検査前にはどのように過ごせば良いか、食事を中心にポイントを説明します。

前日の食事

中性脂肪の検査前日には、脂っこい食事や飲酒は控えた方が良いされています。

理由として、中性脂肪は、食事で吸収された脂肪は血液内で中性脂肪として、筋肉などの組織へと運搬されます。

中性脂肪の値は、食事の影響を受けやすく、揚げ物や焼きなど脂質を多く含んだ食事を摂れば、翌日の中性脂肪値が高く出やすくなります。

検査前日の揚げ物とアルコールはNGですまた、検査前日の飲酒も中性脂肪値に影響を与える可能性があります。

アルコールが体内に入ると、肝臓にてアセトアルデヒドに分解されます。

このアセトアルデヒドは、脂肪の分解を抑制するので、結果血液内の中性脂肪値が高くなるのです。アルコールは中性脂肪値だけではなく、尿酸値や血糖値にも影響を与えるため、健康診断の前日くらいは我慢しましょう。

中性脂肪を始めとする健康診断の血液検査は、基本的に10時間の絶食が必要になります。

そのため、遅すぎる夕食も検査結果に影響が出るかもしれません。

正しい中性脂肪の値を測定するためは、翌日の健診時間が9時なら夕食の時間を7時にするなど、前日は夕食を早めに摂りましょう。

また食事内容も油っこい食事は避け、飲酒も控えてくださいね。

当日の食事

中性脂肪の検査は、空腹の状態で行うので、当日は朝食を食べないで検査を受けることになります。

中性脂肪は、食後2~3時間後ピークになるので、朝食を食べることで、正しい中性脂肪の値が測れなくなるなるためです。

とは言っても、朝食を食べることは、多くの人にとって毎日行われる習慣なので、うっかり朝ごはんを食べてしまうこともあるかもしれません。

検査前日にメモ書きをしたり、あらかじめ家族に知らせておくなど、朝食抜きで検査を受けられるよう工夫をしましょう。

健診前に適した飲みもの

水はOKです脱水症状を防ぐために、水分の補給も十分行います。

中性脂肪の検査だけでなく、血糖値などその他の検査にも影響が出ないように、砂糖入りの甘い飲み物も控えるようにしてください。

ただ、緑茶やコーヒーなどのカフェインの入った飲み物は利尿作用があるので、おすすめできません。

検査当日は、水や麦茶などで水分を補給して、脱水を予防しましょう。

健診前の内服薬

なお、薬を内服をされている方は、降圧剤なら朝一番に、血糖を下げる薬は検査後食事を摂る直前に内服するようにします。

内服についての詳しいことは、主治医に確認してください。

検査はどこで受ければいい?

中性脂肪の検査は、法令で定められている健康診断や、任意で病院で検査を受けることもできます。

最近では家庭で簡易測定することも可能です。

職場や自治体での健康診断

職場や自治体では、法令に従って少なくとも一年に一回、健康診断が行うことが義務付けられています。

一般的な健康診断には血液検査が含まれており、この血液検査で中性脂肪の値を測ることが可能となります。

職場で行われる健康診断は、事業主が雇用者の健康管理を行うために実施されます。

パート勤務の方でも、一定条件のもとに健康診断が実施されることになっています。

自営業者など40歳から64歳の国民健康保険加入者の場合は、市町村など自営体が年に一度封書にて健康診査の案内が届きます。

中には多忙を理由に健診を受けない方もいますが、自分の健康管理のためにも、1年に一度は健康診査を受けるようにしましょう。

病院

病院での検査病院では、各種手続きに必要な診断書作成のためや、人間ドックの一環として、中性脂肪の検査を受けることができます。

また、ご自身に何か症状がある場合や、医師が必要と判断した場合にも、中性脂肪の検査が行われます。

中性脂肪のみを検査することは少なく、その他の関連した検査も一緒に行われるのが普通です。

家庭での測定

最近では、中性脂肪の検査キットが販売されており、病院や自治体に行くことなく、ご家庭で中性脂肪の検査が行えます。

検査キットで数滴の血液を絞り出し、指定の方法で検体を郵送し、後日検査結果が自宅に送られるというものです。

自分の中性脂肪値だけを測りたいという方や、継続的に測定を行いたい方におすすめです。

検査にかかる費用

検査をする上で気になるのは費用ですね。以下に検査にかかる費用について説明します。

健康診断の場合

職場で行われる健康診断は、法令で事業主に義務が課せられており、基本的に雇用者の費用負担はなく、事業所によっては病院までの交通費を負担してくれます。

自治体で行われている健康診査は、国の医療制度に基づいたものなので、自己負担額はわずかです。

自治体によって異なりますが、無料から500円程度の費用が必要な場合が多いようです。

各自治体は、健康診査の時期になるとお知らせのを送付しており、日程や費用が記載されています。

また、ホームページにても健診内容を告知しているので、該当する方は一度確認してみると良いでしょう。

病院での検査の場合

病院での検査の場合は、一緒に行う検査内容によっても費用は変わります。

一般的に、診断書作成目的だと1万円程度、人間ドックだと5~10万円程度とされています。

これらは任意の検査になるので、健康保険の区分外となり、全て自己負担となります。

また、何かしらの症状があって、血液検査を行う場合は、中性脂肪の値の他にも、コレステロール値など関連した項目の検査も同時に行うことが多く、検査料と診断料を合わせて、5千円程度になることが多いようです。

詳しい金額については、病院に直接問い合わせを行ってみるとよいでしょう。

まとめ

医師健康診断の目的は病気の早期発見ですから、正常な数値を出すために、一時しのぎ的なことをするよりも、普段のありのままの健康状態で臨むのがベストです。

もちろん健康診断を意識して、生活を正すことは健康にも良い影響を与えるので、良い生活習慣は健康診断後も続けるようにしたいですね。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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