トクホで中性脂肪は下がる?①脂肪の吸収を抑える作用の成分について

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トクホその1中性脂肪の数値が高く悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

中性脂肪が高値の状態が続くと、肥満、メタボリックシンドローム、そして動脈硬化につながり、心血管疾患、脳血管障害の発症させるリスクになります。

健康志向の高まりもあり、今ではさまざまなトクホの食品が流通しているため、効果に合わせ取り入れてみるのも良い方法です。

ここではトクホの成分中、中性脂肪に効果のある成分について、看護師が解説していきます。

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トクホ成分の難消化性デキストリン

トウモロコシ難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維の一種です。

デキストリンとは、デンプンが加水分解され、グリコシド結合(糖と糖をつなぐ結合)したもので、デンプンと二糖類の中間に位置します。

難治性デキストリンは、消化酵素で消化されないため、難消化性と言われ、熟した果物などにも含まれていますが、多くはトウモロコシのデンプンを分解し生成されています。

難消化性デキストリンは、吸水性・吸着性が高く、食物とともに胃内で膨張し粘性を高め、胃から小腸への移行時間を延長させます。

その働きを通し、多くの作用を発揮します。

難治性デキストリンの作用
  1. 糖の吸収を抑える → 食後血糖の上昇抑制作用
  2. 脂肪の吸収を抑える → 食後中性脂肪の上昇抑制作用
  3. 食物コレステロールの吸収を抑える
  4. 食べ過ぎを抑える → 肥満予防
  5. 腸内細菌叢を改善する → 便秘予防、免疫力向上、腸内感染の予防
  6. 大腸内で短鎖脂肪酸(有機酸)を産生する → ミネラルの吸収促進作用

難消化性デキストリンを利用した商品には、アサヒの「十六茶W」、サントリーの「ペプシスペシャル」、キリンの「メッツコーラ」などがあります。

難消化性デキストリンが中性脂肪を下げるメカニズム

食事で体内に入った脂肪は水に溶けないため、十二指腸で胆のうから分泌される胆汁酸由来の「ミセル」という親水性の分子に取込まれ、胆汁酸ミセルとなり腸管から吸収されます。

難消化性デキストリンは、脂肪のミセルへの取込みを抑え、また、胆汁酸ミセルからの脂肪(脂肪酸、グリセロールなど)の放出を抑制する働きがあります。

その結果、体内への脂肪の吸収が抑えられ、食後中性脂肪の上昇抑制につながっているのです。

トクホ成分②ウーロン茶重合ポリフェノール

ウーロン茶ウーロン茶重合ポリフェノールは、ウーロン茶を発酵する過程で、茶葉のカテキンが重合結合し、生成されるウーロン茶特有の成分です。

ウーロン茶重合ポリフェノールには、次のような作用があります。

ウーロン茶重合ポリフェノールの作用
  1. 脂肪の吸収を抑える → 食後中性脂肪の上昇抑制作用
  2. 食物コレステロールの吸収を抑える
  3. 血圧を下げる
  4. 血液の凝固を抑える
  5. 抗酸化作用
  6. 歯垢の沈着を抑える → 虫歯、歯周病の予防

サントリーの「黒烏龍茶」が、このウーロン茶重合ポリフェノールを豊富に含んだトクホとして有名です。

ウーロン茶重合ポリフェノールが中性脂肪を下げるメカニズム

体内に入った脂肪は、すい臓から分泌される脂肪分解酵素リパーゼにより、吸収されやすく分解され、小腸から吸収されていきます。

ウーロン茶重合ポリフェノールは、このリパーゼの働きを阻害し、脂肪が分解されないようにします。

分解されなかった脂肪は小腸で吸収されず、そのまま体外に排出されるため、食後中性脂肪の上昇抑制につながります

トクホ成分③コーヒー豆マンノオリゴ糖

コーヒーコーヒー豆マンノオリゴ糖は、コーヒー豆の残渣から抽出された成分で、難消化性のオリゴ糖になります。

腸内細菌を選択して利用する、という特性も持っています。

コーヒー豆マンノオリゴ糖の作用
  1. 脂肪の吸収を抑える → 食後中性脂肪の上昇抑制作用
  2. 腸内細菌叢を改善する → 便秘予防、免疫力向上
  3. 抗アレルギー作用
  4. 血圧の上昇を抑える
  5. 血糖値の上昇を抑える

コーヒー豆マンノオリゴ糖を利用した商品には、サントリーの「ボスブラック」「ボスグリーン」、AGFの「アシストウォーター」なとがあります。

コーヒー豆マンノオリゴ糖が中性脂肪を下げるメカニズム

コーヒー豆マンノオリゴ糖は、消化酵素で分解されることなく、大腸まで到達します。

そして、大腸内でビフィズス菌などの有用菌(善玉菌)のみ選択し、増殖させるため、腸内細菌叢を善玉菌優勢に改善します。

その際、腸内細菌代謝産物である乳酸、酢酸、プロピオン酸などの有機酸を産生します。

特にプロピオン酸は、体内の脂肪代謝に深く関与し、肝臓での中性脂肪合成を抑制する働きがあります

また、難消化性デキストリン同様、脂肪のミセルへの取込みを抑えるとともに、胆汁酸ミセルからの脂肪の放出を抑え、中性脂肪の上昇を抑制する働きがあります

まとめ

トクホマークトクホは、体の生理機能に有効な成分を含み、効果が科学的に実証されている食品ですが、1回に多量に摂取すれば効果が上がる、効果が速まるという訳ではありません。

トクホ製品ごとに、標準的な摂取量や摂取方法が規定されており、それを間違えると健康被害が出たり、効果が得られないこともあります。

また、トクホの有効性確認試験は、バランスの取れた食生活、適度な運動を取り入れた上で、一般の食品と比較した結果をみています。

これらを踏まえ、トクホを取り入れる際には、規定を守り、食事や生活習慣も見直すことが大切だと言えます。

トクホ製品を上手に活用して中性脂肪対策をしていきましょう。

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