小麦ポリフェノールでメタボ対策ができる?!中性脂肪低下のメカニズムと肥満抑制効果とは?

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シリアルとクッキー近年の健康ブームで注目されたのが「小麦ふすま(ブラン)」です。

小麦ふすまは、食物繊維、鉄分、カルシウムなどを多く含んでおり、パンやクッキー、シリアルなどに使われています。

このふすまに含まれていることが判ったのが「小麦ポリフェノール」です。

ポリフェノールは血中の中性脂肪に対して効果が認められている成分ですが、この小麦ポリフェノールも同じように効果があるのでしょうか?

小麦ポリフェノールとはどのような成分なのか、血中の中性脂肪には効果があるのか、管理栄養士が解説します。

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「小麦ポリフェノール」とはどんな成分?

小麦小麦ポリフェノールは、小麦の表皮(小麦ふすままたはブラン)に含まれている物質です。

正確には「アルキシレゾルシノール」といい、水に溶けない物質です。

小麦ふすまの他に、雑穀やトウモロコシ、銀杏などにも含まれています。

小麦ポリフェノールは中性脂肪を下げる?

マウスでの研究段階ですが、小麦ポリフェノールには、肝臓に蓄積する脂肪を減らす効果があるという研究結果が出ています。

小麦ポリフェノールは、にぶくなったインスリン(血糖値を下げるホルモン)の働きを良くすることで、肝臓に脂肪が貯まりやすい状態を解消させ、肝臓の中性脂肪を低下させる効果があると考えられます

血中の中性脂肪が減ると、肝臓に溜まった脂肪も減ることは判っています。

小麦ポリフェノールはインスリンの働きを良くして、肝臓の脂肪を減らしてくれますが、血中の中性脂肪の低下に対しては、大きく関係していないと考えられます

まだ血中の中性脂肪に対しては小麦ポリフェノールの効果は確認できませんが、インスリンの働きを良くすることは、体にとって大事なことです。

今後研究が進んで血中中性脂肪に対して効果があるかどうか解明されることが期待されます。

小麦ポリフェノールの効果・効能とは?

生活リズムの改善効果

シリアル高脂肪・高糖質食の食事は、活動リズムを夜型にする作用があります。

マウスでの実験ですが、高脂肪・高糖質食に小麦ポリフェノールをプラスした食事を与えると、活動リズムが昼型にシフトする効果があることが判りました。(参照1より)

これは、小麦ポリフェノールを摂ることで、生活リズムを改善する効果があると言えます。

メタボリックシンドロームへの効果

高脂肪・高糖質食だけを与えたマウスと、高脂肪・高糖質食に小麦ポリフェノールをプラスした食事を与えたマウスを比較したところ、小麦ポリフェノールをプラスしたマウスでは、メタボリックシンドロームの基準である体重と血糖値が改善されることがわかりました。(参照1より)

中性脂肪低下に効果的な小麦ポリフェノールの上手な摂り方

小麦ふすま現研究の段階では、人間がどの位小麦ポリフェノールを摂るのが適切なのかは判っていません。

血中の中性脂肪値が高かったり、メタボリックシンドロームの人は、高脂肪・高糖質食を普段から食べる傾向にあります。

普通の小麦から小麦ポリフェノールを多く摂ろうとしても、ほとんど含まれていないので意味がありません。

逆に血中中性脂肪を上げ、メタボリックシンドロームを助長してしまいます。

小麦を使わない小麦ふすま100%のパンなども販売されており、こちらは1日1食たべるのは効果的です。

その他小麦ふすまを摂る際に注意が必要な点は、食物繊維の多さです。

小麦ふすまには、小麦ポリフェノールだけではなく、食物繊維やカルシウムや亜鉛などミネラルも多く含まれています。

中でも、食物繊維が極めて多く含まれており、100g中に50g程度の割合です。

食物繊維を多く摂ることは、中性脂肪やコレステロールなどの改善にはとても有効ですが、摂りすぎると返って便秘になりやすくなり、腸に余計な負担をかけてしまうため、注意が必要です。

まとめ

小麦ふすまのパン小麦ポリフェノールは、インスリンの働きを良くする効果があり、これによって血糖値が改善し、肝臓への脂肪蓄積を減らします。

血中の中性脂肪に関しては、小麦ポリフェノールの直接的な効果はまだ研究段階であるので確認できていません。

小麦ポリフェノールが多く含まれている小麦ふすまは、食物繊維やカルシウムなどのミネラルも豊富なので、小麦ポリフェノールが直接的に血中の中性脂肪に関係してなくとも、小麦ふすまを摂ることは効果的です。

ただし小麦ふすまは、食物繊維の含有量が極めて多いので、摂り過ぎは腸に負担をかけます。

小麦ふすまのパンなどは1日1食置き換える程度にしましょう。

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