ラクトフェリンが中性脂肪を下げる!体内に蓄積した中性脂肪にも効果アリ!?

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母乳ラクトフェリンは母乳に多く、赤ちゃんを細菌から守る成分として知られています。

母乳に含まれているという時点で、安全で健康効果の高い成分ということがわかります。

このラクトフェリンの効果を大人も利用できたら…と考え、近年研究が進んでいます。

様々な健康効果が判ってきましたが、ラクトフェリンに血中の中性脂肪の低下効果があるのでしょうか?

話題のラクトフェリンについて、その効果やオススメの摂り方などを管理栄養士が説明します。

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「ラクトフェリン」ってどんな成分?

母乳ラクトフェリンは、人間の体から出てくる体液、つまり母乳や汗、唾液、涙などに含まれている成分です。

母乳に多く含まれているラクトフェリンですが、特に初乳に多く含まれています

赤ちゃんは無菌に近い状態で胎内から出てきて、外の世界の様々な菌にいっきに触れますが、まだ十分な免疫力が備わってないので、初乳からラクトフェリンを体内に取り込み、たくさんの細菌と戦う力を付けるためと言われています。

ラクトフェリンの効果として注目されているのは「免疫力を上げる」ということです。

ラクトフェリンには2つのメカニズムで免疫力を上げてくれます。

体内の細菌を減らす

人間の体に入ってくる細菌は、体内で増える時に鉄が必要になります。

ラクトフェリンは、鉄と極めて結びつきやすい性質があるので、細菌から鉄を奪うことで、細菌が増えるのを防いでくれます。

細菌のバイオフィルムを破壊する

細菌は様々な方法で人間の体に残ろうとします。

その一つに、バイオフィルムと呼ばれるものがあり、ベタベタの粘液で細菌同士がくっつき、人間の免疫システムに対抗します。

ラクトフェリンには、このバイオフィルムを破壊する働きがあります。

バイオフィルムが破壊された細菌は、本来人間に備わっている免疫システムで退治されます。

ラクトフェリンは中性脂肪を下げる働きがある?

中性脂肪を低下させるラットによる研究では、血中の中性脂肪を低下させる効果が確認されています

血中の中性脂肪やコレステロールが多くなる理由はさまざまありますが、歯周病菌が作り出す「LPS」という毒素も原因の一つということが判ってきました。

ラクトフェリンはこのLPSに何らかの効果を発揮して、血中の中性脂肪やコレステロールを下げるという研究結果があります。

こちらは、まだマウスでの実験ですので、さらなる研究結果が待たれます。

また、人間に対する実験では、体内に蓄積した中性脂肪に効果が期待できるという結果が出ています

体内の脂肪を燃焼させるには、リパーゼという消化酵素が必要になります。ラクトフェリンはリパーゼを活性化させるCAMPを多く作り出します。これにより、リパーゼは脂肪を多く燃焼させてくれるのです。

そして、ラクトフェリンには脂肪細胞の動きを鈍らせる効果もあります

脂肪細胞は、血液中にたくさん栄養分があると、溜め込んでどんどん大きくなってきます。ラクトフェリンは脂肪細胞の動きを鈍らせることで、栄養を取り込むのを防止して大きくなることを防ぎます。

中性脂肪とコレステロールの役割・基準値・下げ方の違い

ラクトフェリンの持つ効果・効能について

腸内環境改善効果

菌から鉄を奪うラクトフェリンの抗菌作用は、菌から鉄を奪うことで発揮します。

体にとって有効な働きをする腸内細菌はほとんど鉄を必要としないので、ラクトフェリンの抗菌作用の影響を受けません。

歯周病の予防

ラクトフェリンは人間の唾液にも含まれています。

ライオンの研究によると、歯周病菌から出されるLPSがラクトフェリンによって不活性化されることが確認されています。

この研究結果からラクトフェリンは歯周病を予防する効果が期待できるのです。(※参照1)

骨粗鬆症の予防

骨粗鬆症の予防ラクトフェリンは、骨が分解される働きを押さえて、骨が作られる働きを活性化します。

骨粗鬆症は、大人になると進行を止めることはできても、骨をもう一度強くすることはできないと昔は言われてきましたが、様々な研究で骨は大人になってからでも強くすることができると判ってきました。

ラクトフェリンと骨密度の関係はまだマウスでの研究ですので、今後のさらなる研究が期待されます。

ノロウイルスの感染予防

ラクトフェリンは細菌に対して抗菌作用を示すことが判っていますが、細菌よりさらに小さいウイルスによる効果はまだ研究段階です。

ラクトフェリンがノロウイルスにどのようなメカニズムで効果があるのかは判っていませんが、ラクトフェリンを摂取している人がノロウイルスに感染しにくかったという調査結果があります。

ラクトフェリンを含む食材の上手な食べ方は?

サプリメントラクトフェリンは乳製品などに含まれていますが、熱に弱く、加熱するとラクトフェリンの効果が無くなってしまいます。そのため、加熱殺菌している牛乳などにはほとんど含まれていません。

ですが、最近では、ラクトフェリンを添加したヨーグルトなどが販売され手軽に摂ることができる様になりました。

さらに、ラクトフェリンのサプリメントも数多く販売されているので、サプリメントから摂ることもオススメです。

ラクトフェリンは、どの位摂れば効果的かという基準はありません。

しかし、ラクトフェリン摂り過ぎで、下痢や便秘、湿疹や食欲不振などの副作用報告があります。

ヨーグルトなら1日の摂取範囲内(1~2個程度)、サプリメントなら指示通りに摂取しましょう。

また、妊婦や授乳中、子供は安全性が確認されていないので積極的な摂取はおすすめしません。

まとめ

歯周病の予防ラクトフェリンは、血中の中性脂肪の低下効果が期待できます。

さらに、内臓脂肪の低下効果も期待できるので、ダイエットに向いています。

免疫力を高めたり歯周病の予防の効果もあり、健康にさまざまに役立つ成分です。

ラクトフェリンは自然の食品から摂取するのは難しい成分ですので、ラクトフェリンが添加されたヨーグルトや、サプリメントで摂るのがおすすめです。

取り過ぎは副作用が出ることがあるので規定量を守るようにしましょう。



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