牡蠣、イカ、タコに含まれる「タウリン」は疲労回復だけでなく中性脂肪にも効果あり !?

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牡蠣、イカ、タコ栄養ドリンクなどで、元気になる成分として知られている「タウリン」ですが、食品ではイカやタコや牡蠣などに多く含まれています。

これらは痛風の人が制限している食品でもあるので、体に悪いイメージもありますね。

そんな曖昧なイメージのタウリンですが、中性脂肪対策としてはどうでしょうか?タウリンと中性脂肪の関係、効果、摂り方などについて管理栄養士が説明します。

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「タウリン」ってどんな成分?

肝臓
タウリン
は人間の体内でも含硫アミノ酸から作られますが、食品からの摂取が大部分を占めています。人間の体では、筋肉や脳、肺、骨髄などに存在する成分です。

タウリン豊富なイカは中性脂肪を下げる良質なタンパク源

タウリンは弱った肝臓を丈夫にする働きがあります。医薬部外品の栄養ドリンクなどに含まれていることが多いです。肝臓は生物の「栄養の工場」と言われる臓器なので、肝臓がタウリンで元気になると、体全身に力がみなぎる感覚を感じる人もいます。

タウリンの研究が始まったのは近代に入っていてからですが、タウリンが多く含まれている、漢方の「烏賊骨(イカの甲)」は昔から使われていました。タウリンとしては知らなくても、タウリンの健康効果は知られていたのです。

タウリンは中性脂肪を下げる働きがある?

タウリンには様々な健康効果が知られていますが、中性脂肪の低下効果も期待されています。それは、タウリンが脂肪肝と深い関わりがあるからです。

脂肪肝と中性脂肪の関係とは?

アルコールの摂りすぎ中性脂肪値が高くなるのは、「糖質の摂り過ぎ」「アルコールの摂り過ぎ」が大きな原因です。脂っこいものを摂り過ぎでも中性脂肪値が高くなることもありますが、圧倒的に前者の方が多くなります。

糖質は肝臓でエネルギーに変えられて体内で直ぐに使われます。しかし、使い切れないほどの大量の糖質が入ってくると、肝臓が中性脂肪に作り変えて血液中に放出します。行き場のない中性脂肪は、肝臓の周りなどにくっついて脂肪肝となり、脂肪肝は肝臓の働きを鈍らせてしまうのです。

アルコールは体の中に入ると、肝臓がアルコールを毒物と判断して真っ先に無毒化するように働きます。アルコールの無毒化が始まってしまうと、肝臓が糖質をエネルギーに変えることが出来なくなります。

そのため、糖質は中性脂肪に変えられて血液中に放出されます。更に、脂肪肝で肝臓の動きが鈍いと、アルコールの無毒化に時間がかかり、糖質はどんどん中性脂肪に変わってしまい、ますます脂肪肝が悪化してしまうのです。

タウリンには、肝臓の働きを良くし脂肪肝を防ぐ作用があるため、中性脂肪の減少に繋がります。

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タウリンは脂肪肝を改善!?

脂肪肝は、脂肪が肝臓に溜まっている状態のことです。脂肪肝になっていたとしても、いたみやかゆみなどの自覚症状はほぼ無く、軽く考えてしまう人も多いです。

しかし、脂肪肝は放置しておくと肝炎、肝硬変、肝がんなどになる可能性がある恐ろしい病気です。

脂肪肝を指摘された時には、食生活などの生活改善で治していくことになります。その時に役立つのがタウリンです。

タウリンの摂取によって、脂肪肝のラットの肝臓が小さくなったという研究結果があるのです。

コレステロールとの関係や、うっ血性心不全に対するタウリンの効果は研究が進んでいますが、タウリンと脂肪肝に関してはまだラットの研究段階です。今後、人でどのような効果があるのか研究が進むことが期待されます。

これらの理由から、タウリンを摂ることによって肝臓の働きが良くなれば、脂肪肝の解消と中性脂肪値の低下が期待できるのです。中性脂肪値改善のために、糖質とアルコールの摂り過ぎないような食生活をした上で、タウリンを摂るようにするといいですね。

中性脂肪が脂肪肝を生じさせる理由と対策

タウリンを豊富に含む食材

タウリンが多く含まれているのは、牡蠣、イカ、タコなどです。その含有量は以下の通りです。

食品名(100g) タウリン量(mg)
牡蠣 1178
ヤリイカ 342
アサリ 211
クルマエビ 199
鶏胸肉 14
牛レバー 45
(参考文献「食品機能性の科学」食品機能性の科学編編集委員会/編集 西川研次郎/監修)

中性脂肪に効果的なタウリンを含む食材の食べ方は?

エビの味噌汁タウリンは水に溶けやすい性質があります。なので、タウリンを摂る場合には、茹で汁ごと食べる料理や、茹でる時間が短い料理が適しています。イカもエビも茹で時間は短時間の加熱にしましょう。

どの位のタウリンを摂ると中性脂肪の低下効果が期待できるかは、まだ判っていません。しかし、1日425mgのタウリン摂取でコレステロール低下の効果が見られた研究結果があります。

さらに、栄養ドリンクなどでは1本1000mgのタウリンが含まれているので、400~1000mg程度摂っていいい量と考えられます。

タウリンは水に溶ける性質があることから、摂取しすぎてもある程度は尿として体外に出ていきます。通常の食品から摂る分には摂りすぎることはない成分です。

ただしサプリメントで摂る場合には摂りすぎる可能性があり、どのような副作用が現れるか現時点では判っていません。

サプリメントでタウリンを摂る場合には、規定の摂取量を守るようにしましょう。

まとめ

肝臓「タウリン」は含有アミノ酸の中間体です。生物の筋肉や脳や脊髄などに含まれています。

特に、イカや牡蠣などに多く含まれる成分で、心臓や肝臓を元気にする効果があります。中性脂肪に対しては、肝臓が元気になることにより低下効果が期待できます。

中性脂肪対策のためには、タウリンだけ摂取するのではなく、糖質やアルコールを制限することも大切です。

タウリンは水に溶ける性質があるので、調理加熱は短時間にすることがオススメです。

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