リコピンは中性脂肪にも有効?トマトの優れた脂肪燃焼効果とは?

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トマトトマトが中性脂肪対策にいいという研究結果が発表され、一時はトマトジューズが品薄になるなどブームになりました。

トマトは昔から健康に良いものとしてヨーロッパや中東では調味料としてたくさんのトマトが使われています。

トマトは本当に中性脂肪対策として適した食べ物なのか、どの位摂ったら良いのかなどを管理栄養士が説明します。

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トマトには脂肪を下げる効果はあるの?

トマトに含まれるリコピントマトに含まれるリコピンを1日25mg以上摂取すると、総コレステロールやLDLコレステロール値が低下することが判っています。

では、中性脂肪についてはどうでしょうか?トマトが中性脂肪を低下に対する研究が重ねられ、その効果にも期待が高まっています。

2012年、トマトを食べると中性脂肪が減るという研究結果が京都大学から発表されました。

その成分は13-oxo-9,11-octadecadienoic acid (13-oxo-ODA)で、トマトジュースに多いことから、一時トマトジューズが爆発的に売れたことがあります。

ただしこの研究は、トマトを使った実験ではなく、トマトに多く含まれる13-oxo-ODAを取り出して、高脂肪食と混ぜてマウスに与えた実験です。

トマトの糖分やリコピンなどの他の成分との関係が無視された状態で、人間での研究ではありません。

その段階では、トマトに含まれる13-oxo-ODAに中性脂肪減少効果があるかもしれないという結果でした。

その後、2015年東京医科歯科大学よりトマトジュースにより血中の中性脂肪が低下したという研究結果が出されました

約100人が朝晩に食塩無添加のトマトジューズを200mlづつ飲むという研究で、2012年のマウスでの研究をさらに発展させたものです。

だんだんと、トマトの中性脂肪を下げる効果に期待が高まってきています。

トマトは古くから健康食品として推奨されてきた食べ物ですが、新しい常識がこのような小さな研究の積み重ねで発見されています。

これからのさらなる効果の研究結果が待たれますね。

まだまだある!トマトの効果・効能

トマトが中性脂肪を下げる効果が期待できることはわかりましたが、トマトにはまだまだ私たちの体に効果的な成分が多く含まれています。

ここからトマトの持つ効果・効能についてもご説明していきます。

トマトのリコピンで老化防止

トマトに含まれる「カロテノイド」トマトの赤色は「カロテノイド」という物質によるものです。

カロテノイドは抗酸化作用が強く、αカロテンやβカロテン、リコピンなど様々な種類があります。トマトにはβカロテンやリコピンが含まれています。

特にリコピンは多く含まれていて、カロテノイドの中でも高い抗酸化力をもつ物質です。

人間の体は日々の活動や、ストレス、激しい運動などで「活性酸素」が作られています。

活性酸素は体に入ってきた細菌やウイルスをやっつけたり、体にとって大事な働きをしますが、作られすぎてしまうと細胞を傷つけ、老化を早めます。

トマトのリコピンは、この作られ過ぎてしまった活性酸素を消してれる「抗酸化力」を持っているのです。

そのため、細胞は必要以上に傷つけられることがなくなり、老化防止に繋がります。

ビタミンAで風邪予防

カロテノイドの一つである「βカロテン」は体内でビタミンAに変わります。

ビタミンAには体の粘膜の健康を維持する働きがあります。粘膜は、外から入ってくる細菌やウイルスを防いでくれます。

この粘膜を強くしておくと、風邪などの感染症に強くなるのです。風邪を引きやすい人は、トマトを摂るようにすると良いですね。

トマトの効果的な摂り方

トマトは生のままで食べるよりもジュースやトマト缶のように加工したもの、スープや炒め物などで熱を加えたもののほうが栄養素、特にリコピンの吸収率がよくなります。リコピンは脂溶性なので脂質と一緒に食べるとなおよいです。

ただしトマトジュースには塩分を含むものもあるので、血圧などが高い人は無塩のトマトジュースを選ぶようにしましょう。

フルーツトマトなどの甘い品種もあります。フルーツトマトはビタミンCやリコピンなどが普通のトマトよりも豊富に含まれますが、甘い分糖質も多いです。食べすぎには注意するようにしましょう。

トマトにはどのくらい食べたらよいかという基準はありませんが、生のトマトで1個から2個、ジュースならば1杯から2杯が目安です。

まとめ

トマト昔から「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われる野菜のトマト。その位トマトは健康に良い野菜と言われてきました。

トマトの何がどのように健康に良いのかはまだ研究段階ですが、その効果に期待が高まっています。

トマトは栄養価の高い食品ですので、糖分に注意しながら、毎日積極的に摂りたい食品ですね。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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