今注目のスーパー大麦はレジスタントスターチが豊富で中性脂肪を下げる効果あり!

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1964_198今話題のスーパー大麦とは、オーストラリア連邦科学産業研究機構が開発した非遺伝子組み換え大麦「スーパー大麦バーリーマックス」のことです。

大麦のスーパ―フードとも呼ばれています。

「スーパー」と言われる理由はどこにあるのでしょうか。

スーパー大麦に含まれる成分、健康効果、中性脂肪対策への有用性、食生活に上手に取り入れるポイントなど、スーパー大麦のあれこれを看護師がご紹介します。

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スーパー大麦の成分

スーパー大麦と言われる理由は、その優れた成分によるためです。

どのような成分が含まれているのか見ていきましょう。

総食物繊維が一般大麦の2倍!

1964_132一般の大麦も他の穀物に比べ、食物繊維が多く含まれており、健康に良いと注目されていますが、スーパー大麦には一般の大麦の2倍もの量が含まれているのです。

なんと玄米の7倍、精白米では40倍以上になります。

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があります。

それぞれ機能が違うため、この2つをバランス良く摂ることが大切です。

摂取比率は、水溶性:不溶性=1:2が理想とされています。

日本人の普段の食事では、水溶性:不溶性=1:3程度となっており、水溶性食物繊維が不足がちと言えます。

スーパー大麦に含まれる食物繊維は、水溶性:不溶性=2:1程度で、水溶性食物繊維をしっかり摂ることができます。

玄米では水溶性:不溶性=1:3程度、精白米においては不溶性食物繊維のみ、ということを見てもスーパー大麦の機能性の高さが分かります。

スーパー大麦に含まれる水溶性食物繊維は、β-グルカン、フルクタンです。

1964_195β-グルカンとは
β-グルカンは、グルコース(単糖)が多数結合した多糖類です。

一般の大麦にも多く含まれていて、粘性が強いのが特徴です。

消化酵素で分解されにくく、そのまま大腸まで届き、作用を発揮します。

フルクタンとは
フルクタンは、フルクトースが結合した多糖類です。

一般の大麦には微量しか含まれていません。

β-グルカン同様、消化酵素で分解されず、大腸まで到達し作用します。

レジスタントスターチが一般の大麦の4倍!

1964_197レジスタントスターチとは、消化されにくいでんぷん(難消化性でんぷん)のことです。

人間には消化しづらい、食物繊維の一種です。

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の特性を合わせ持ち、消化されず大腸まで達し、優れた健康効果を発揮します。

スーパー大麦には、このレジスタントスターチが一般の大麦の4倍も含まれているのです。

さらに、スーパー大麦に含まれるレジスタントスターチは、β-グルカン、フルクタンによって包み込まれた複層構造になっています。

そのため、大腸の奥(盲腸~遠位結腸)まで到達し、効果を発揮することができます。

レジスタントスターチ・β-グルカン・フルクタンの中性脂肪を下げる効果

次にスーパー大麦に含まれる成分の中性脂肪を下げるメカニズム、健康効果を見ていきましょう。

血清脂質を下げる

スーパー大麦の3つの成分が腸内で発酵し、生成される有機酸(プロピオン酸、酪酸など)は、腸管粘膜から吸収され肝臓に運ばれます。

そこで中性脂肪やコレステロールの合成を阻害する作用があります。

また、水溶性食物繊維の粘性により、腸内で脂肪分を吸着させ、体外に排泄させる作用もあり、血清脂質の低下を促します。

血糖値の上昇を緩やかにし中性脂肪合成を抑制

1964_194血糖を下げるため分泌されるインスリンは、余分な糖分を中性脂肪に合成する作用があります。

血糖値の急な上昇は、血糖を下げようとして必要以上にインスリンが多く分泌されるため、中性脂肪も増えることになります。

レジスタントスターチ、β-グルカン、フルクタンは、消化酵素で分解されにくく、消化吸収を緩やかにします。

それにより食後の血糖値の急激な上昇やインスリンの分泌の抑制してくれます。

そして血糖値の変動が緩やかになるため、空腹感を感じにくく、食欲の制御につながります。

さらに胃の中で水分を吸収し膨張するため、満腹感が持続し、食べ過ぎ予防の効果もあります。

血糖値の急上昇を防ぐと中性脂肪も下がる?血糖コントロールのコツを栄養士がアドバイス

腸内発酵を促し腸内環境を改善

1964_193この3つの成分は、腸内での発酵作用がとても優れています。

そしてレジスタントスターチの分子をβ-グルカンとフルクタンが包み込んでいる形状になっています。

そして3つの成分は、それぞれ分子量が異なります。

分子量の大小で発酵までかかる時間が異なるため、大腸入口、大腸の中間、大腸の奥と段階的に発酵していくことになります。

そのため大腸全体に作用を行き渡らせることが出来ます。

発酵の順は次のようになります。

フルクタン(小さい:大腸の入り口で発酵)

β-グルカン(中間:大腸の中間で発酵)

レジスタントスターチ(大きい:大腸の奥で発酵)

この3つの成分は、大腸内でビフィズス菌や乳酸菌など善玉菌のエサとなり、発酵・分解されます。

その結果、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの有機酸や短鎖脂肪酸が生成されます。

短鎖脂肪酸は、

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  • 整腸作用:腸内を弱酸性に保ち、悪玉菌の増殖を抑制し腸内環境を整える
  • 便秘予防:大腸粘膜を刺激し蠕動運動を促進し便秘を予防
  • アレルギー抑制:腸管粘膜での免疫反応を制御する
  • 炎症抑制:腸管粘膜のバリア機能を高め、腸管感染症を予防する

などの健康効果があります。

スーパー大麦の活用法

スーパー大麦を食生活に取り入れる方法を見ていきましょう。

一日の適量

1964_49効果の現れるスーパー大麦の一日の適量は12gと言われています。

2週間で腸内環境の変化が確認されています。

調理法・保存法

玄麦(精製されていない状態)を利用する場合は、下茹でをします。

<茹で方>
  • 沸騰した湯でアクが出てくるまで茹で、一度湯を捨てる
  • 再度、スーパー大麦が柔らかくなるまで15分程茹でる

二度茹でることで、大麦の臭みがとれます。

茹でると約3倍のおおきさになります。

<保存法>
  • 水気を切り、密封容器やジップロックに入れ、冷凍する
  • 2~3週間保存可能

冷凍してあれば、いろいろな料理に手軽に利用できます。

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<茹で大麦の料理への活用法>
  • みそ汁やスープの具に入れる
  • サラダにトッピングする
  • 野菜と和える
  • 餃子やハンバーグの具に入れる
  • 雑炊
  • カレーに入れる

もちもち、プリプリした食感とほのかな甘みが味わえ、さまざまな料理に合わせられます。

スーパー大麦を含む商品

1964_190いろいろなメーカーからスーパー大麦を使った商品が販売されています。

毎日の食事に上手に取り入れてみましょう。

グラノーラは手軽に食べられ、ヘルシーな朝食や間食になりますね。

しかし、ドライフルーツや大麦に糖衣されていることもあるため、カロリーには注意しましょう。

  1. 日清シスコ:スーパー大麦グラノーラ
  2. はくばく:スーパ―フードバーリーマックス(玄麦)
  3. はくばく:バーリーマックス入り雑穀ごはん
  4. だいずデイズ:Toppin’Gran蒸しスーパー大麦(そのまま利用できる)
  5. 佐藤食品:サトウのごはん スーパー大麦ごはん

まとめ

1964_191スーパー大麦は、腸の中から体を健康にしてくれる優れた機能性食品です。

中性脂肪を下げたくても食事療法が上手くいかないこともあると思います。

ぜひスーパー大麦を毎日の食生活に取り入れ、腸内環境を整えることで、中性脂肪を下げるのに役立てましょう。

スーパー大麦におすすめなレシピはこちら:
自宅で簡単!中性脂肪を下げるレシピ・和食編 ~身近で安い食材で有効成分をしっかり摂取!~
自宅で簡単!中性脂肪を下げるレシピ・洋食編 ~ちょっとこってりボリュームのあるものが食べたい日はこれ~

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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