中性脂肪が高くてもビールが飲みたいとき、糖質オフを選んだ方がいい?

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普通のビールと糖質オフビール健康診断で中性脂肪が高めに出てしまったとき、医師から「お酒を控えましょう」とアドバイスされた人も多いはず。

ビール腹といわれるように、ビールなどのお酒の飲みすぎは、中性脂肪を上げてしまう原因になるとされています。

とはいっても、ビールを完全に断つのは難しいという人がほとんどでしょう。

そこで今回は、保健師である筆者が、中性脂肪が気になる人のためのビールの飲み方についてお伝えします。

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糖質オフビールと普通のビールの違いは?

最近では、ノンアルコールなどいろいろな種類のビールがあります。その中のひとつが「糖質オフビール」です。

糖質オフと聞くと、何だか健康なイメージがありますが、通常タイプと比較してどのような違いがあるのでしょうか。

2つのビールの違いを具体的に見ていきましょう。

商品名

種類

アルコール度数

エネルギー

糖質

原材料

アサヒ
スーパードライ

ビール

5%

42kcal

3.0 g

麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ

アサヒ
スタイルフリー

発泡酒

4%

24kcal

0 g

麦芽、ホップ、糖類、カラメル色素、酵母エキス、大豆たんぱく

※アルコール飲料100mlあたりの比較。アサヒ飲料の公式HPの商品情報より引用

上の表は大手ビールメーカーのアサヒ飲料のビールである「アサヒスーパードライ」と糖質0%のビールの「アサヒスタイルフリー」を比較したものです。

アサヒスタイルフリーではビールではなく、発泡酒であることに気づきましたか。

みなさんが「ビール」と認識して飲んでいるものは、実は発泡酒である可能性も。

ビールは麦芽やホップなど特定の原材料だけを使用しています。

一方の発泡酒は、ビールより麦芽やホップの割合が少なくなり、その他の原材料も含まれているものになります。

発泡酒はもともとメーカーの税金対策のために開発されたものだそう。

糖質オフと謳うビール系のアルコール飲料では、発泡酒であることがほとんどになります。

中性脂肪の高い人に向いているのは糖質オフ系ビール?

結論から言うと、中性脂肪が気になる人がビールを選ぶのなら、糖質オフではなくてはいけないというわけではありません。

糖質オフのビールの糖質量はあまり気にする必要がない

表を見てみて頂ければ分かるように、通常のビールと糖質オフのビールは、糖質量はさほど変わりません。

アサヒビールに限っていえば、糖質オフビールは通常のビールよりもカロリーが半分程度になっています。

しかし、そのほかのメーカーの商品を見てみると、カロリーはほぼ一緒であるものも。

さらに糖質オフビールは、麦芽やホップなどの風味に関わる原材料の割合が少ない分、それらを補うために食品添加物が多くなるという特徴があります。

中性脂肪が気になるのなら、糖質オフを選んでもよいとは思います。

しかし、ビールの種類よりも、アルコールの飲む量やおつまみの種類や食べ物に気をつけた方が、中性脂肪には効果があるといえるでしょう。

ただし糖質オフのイメージに安心してしまい、アルコールを飲みすぎてしまうようならば、最初から普通のビールを飲んだ方がよいといえます。
中性脂肪とお酒の関係。ワイン、ウィスキー、ウォッカ、ブランデーの上手な飲み方

ビールを飲むときの注意点

中性脂肪が高い原因に挙げられることの多いのがお酒。中性脂肪を下げるのなら、お酒を飲むのを控えた方がよいのですが、付き合いで飲まなければいけない場合や、たまには飲みたいという人も多いかもしれません。

中性脂肪が気になる人のためのお酒を飲む時のポイントは次のようになります。

ビールを飲むときの適量は?

中性脂肪が高めの人がビールを飲むときに気をつけたいのがお酒を飲む量です。

糖質オフを謳っているビールでもカロリーはあります。アルコールのカロリーは、体熱になりやすい特徴がありますが、飲みすぎは中性脂肪を上げる原因になります。

さらにアルコール自体に、肝臓で分解される過程で中性脂肪の合成が行われます。

厚生労働省では、健康維持のためのアルコールの適正量を設定しています。

これは純アルコール20 g分で、具体的には次の量になります。
  • ビール(アルコール5%)500ml  中瓶1本分
  • 発泡酒(アルコール5%)約520ml 1.5缶分

人にもよりますが、適切なアルコール量はほろ酔いをする程度。

この量を守ったうえで、週1~2日程度の休肝日を設けることが大切になります。もちろん飲酒をするしないは、医師の指示に従うことが大前提になります。

ただし一回の飲み会で「これだけしか飲まないわけにはいかない」というときもあるでしょう。そういった場合は1週間で考えます。

例えば一回の飲み会でビールを中瓶5本ほど飲んでしまった場合、6日間は飲まない、もしくは飲んだとしても1日だけ、のように飲酒する日を調節します。

ビールを飲むタイミングやおすすめのおつまみ

ビールのおつまみは枝豆がおすすめビールなどお酒を飲むときに注意したいのが、胃が空っぽの状態で飲まないということ。

空腹の状態でアルコールを摂取すると、酔いが回るのが早くなるだけでなく、胃が荒れる原因にもなります。

ビールに限らずお酒を飲むときには、食事やおつまみと一緒に飲むようにしましょう。

また、アルコールを摂取すると、食欲が増して食べ過ぎになることもあります。ビールには揚げ物がよく合いますが、さっぱりめのおつまみを選ぶようにしたいものです。
栄養士が紹介!中性脂肪を下げたい人でも安心なお酒のおつまみと避けたいおつまみ

ビールなどお酒を飲むときにおすすめのおつまみは以下のものになります。
  • 枝豆
  • 冷ややっこ
  • 刺身
  • 焼き鳥
  • サラダ類
  • 少量ならチーズも  など

結論

ビールなどお酒が原因で中性脂肪が高くなっている場合、お酒は控えた方よいといえます。

しかし、たまにはビールを飲みたいという場合、賢くビールを飲むようにしましょう。

糖質オフなどの表示を気にするよりも、お酒の適量を守ったり、おつまみの内容に気をつけることが、中性脂肪のコントロールにおいて大切になります。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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