中性脂肪に効果のあるポリフェノールと摂り方

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ポリフェノールを豊富に含むワインワインやチョコレートなどに含まれている「ポリフェノール」。

ポリフェノールの効果を知らない人でも、言葉を耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。

ポリフェノールは健康に良い効果があることが明らかにされており、注目されている成分の一つです。

そこで今回は保健師である筆者が、中性脂肪が高めの人におすすめしたいポリフェノールについて解説いたします。

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ポリフェノールってどんな成分?

ポリフェノールは植物に含まれている抗酸化作用のある成分です。

植物が虫からの攻撃から身を守るために、苦味や渋味の元になっていたり、紫外線から守るために植物の色素の元になっています。

ポリフェノールは植物界に何千もの種類があり、その抗酸化作用は人間の健康にも有益な効果をもたらすことが明らかになっています。

以下に中性脂肪に良いとされるポリフェノールと食品についていくつか紹介します。
  • カテキン:緑茶、黒烏龍茶など
  • クロロゲン酸:コーヒー
  • アントシアニン:ワイン、ブドウ、ブルーベリー、ナス、黒豆など
  • リコピン:トマト、すいか
  • サポニン:大豆、高麗人参

紹介したポリフェノールは、植物性食品として摂取するほかにも、サプリメントとして摂取できるものもあります。
中性脂肪を効率よく下げるおすすめサプリメント・ドリンク

ポリフェノールが中性脂肪を下げるメカニズム

中性脂肪に良いとされる代表的なポリフェノールの体内での作用は次のものになります。

カテキン
緑茶などのお茶類に含まれているカテキンは、肝臓での脂質代謝を促進することで、中性脂肪が燃えやすくする作用やコレステロールを下げる作用があります。

また、抗酸化作用により動脈硬化を予防する効果が期待できます。

参考文献:茶カテキンによる脂肪摂取後の血中中性脂肪上昇抑制効果 栄養-評価と治療 22 (2): 207-212 (2005)

クロロゲン酸
クロロゲン酸はコーヒーに含まれているポリフェノールです。

体にたまった脂肪がエネルギーとして燃えるとき、細胞内では脂肪の取り込みが行われています。クロロゲン酸には、細胞器官の脂肪の取り込みを促す働きがあります。

これにより、中性脂肪を下げたりするだけでなく、貯めにくくする効果が期待できます。

参照:ラットの脂質異常症に対するクロロゲン酸の効果 Phytother Res. 2013 Apr;27(4):545-51. doi: 10.1002/ptr.4751. Epub 2012 Jun 6.

アントシアニン
アントシアニンは紫色の植物性食品に含まれる目の健康に良いとされるポリフェノールです。

研究により、体の脂肪の蓄積を防ぐ効果が確認されています。また、血液中のコレステロールを下げたり、動脈硬化を予防する効果も明らかになっています。

さらに、アントシアニンは運動と合わせて摂取することで、アントシアニンの持つ抗酸化作用により、脂肪代謝が促進したという報告もされています。

参照:わかさ生活 みらい研究所 メタボリックシンドロームとアントシアニン

リコピン
リコピンはトマトなど赤い色の植物性食品に含まれるポリフェノールです。

抗酸化作用により、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防いだり、善玉(HDL)コレステロールを増やしたりする作用により、動脈硬化を防ぐ効果があるとされています。

またこの作用により、血液の流れが改善することで、脂肪の代謝を正常にする効果も期待されています。

サポニン
大豆に含まれるサポニンには、血液中のコレステロールを吸着させる働きがあり、血液中のコレステロールを下げる働きがあります。

ポリフェノールはどんな人におすすめ?おすすめの摂り方

脂肪の蓄積や動脈硬化を予防に役立つポリフェノールは中性脂肪が高めの人が積極的に取りたい成分の一つです。

ポリフェノールの1日の摂取目安量は1500㎎。摂取したポリフェノールの抗酸化作用は数時間とされており、1日の中でこまめに摂取するのがポイントです。

おすすめのポリフェノール摂取方法は食品から摂ることです。

最近では特定のポリフェノールのサプリメントもみられますが、その他の栄養素も含まれている食品で取る方が、中性脂肪以外の病気の予防にも効果があります。

ポリフェノールの摂取をするために食品を選べば、自然と野菜や果物の摂取量を増やすことができます。

すると中性脂肪が上がる原因となりやすい糖質や脂質の多く含まれた食品の摂取を減らすことができるでしょう。

そのため、特定のポリフェノールを摂取するよりも、ポリフェノールが含まれた食品を色とりどり選ぶことで、栄養バランスも整えることができます。

もちろん、飲み物を選ぶときは、ポリフェノールが含まれたお茶やコーヒーを選ぶことは良い選択といえます。
中性脂肪を下げるコーヒー・お茶の種類とメカニズム、効果的な摂り方

ただし、ポリフェノールが含まれていることに安心して、コーヒーに砂糖やミルクをたっぷり入れてしまうのは、中性脂肪を上げてしまう習慣です。

中性脂肪を下げるには、あくまで適切な食事量なので、ポリフェノールの効果を過信せずに自分で規則正しい食生活を送るようにすることが大切です。

結論

近年注目されているポリフェノールには、中性脂肪が高めの人に有効なものもあります。

中性脂肪によいとされる代表的なポリフェノールを知って、食品を選ぶときに積極的に取り入れるようにしましょう。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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