脂肪の排出を促すレシチンで中性脂肪を下げる方法

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大豆中性脂肪が気になる人にとって、日々の生活で中性脂肪を下げる効果のある成分を取りたいと思っている人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが「レシチン」です。

しかしレシチンという成分について、聞きなれない人も多いかもしれません。

そこで今回は、保健師である筆者がレシチンについて解説いたします。

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レシチンってどんな成分?

レシチンは「リン脂質」と呼ばれる脂質の一つで、体のエネルギーになるだけでなく、体の機能を維持するのにもかかわりのある成分。

レシチンは、主に体の細胞膜を構成したり、神経伝達物質の材料となる栄養素です。

レシチンの代表的な働きが「乳化作用」です。

乳化作用とは、本来は混ざり合わない水と油をなじませる作用のこと。

たとえば酢と油でできているマヨネーズが分離をせずに一体となっているものも、卵黄に含まれるレシチンによるものです。

レシチンが本来混ざり合うはずのない水分である酢と油を、うまくなじませているのです。

細胞膜の主成分でもあるレシチンは、この乳化作用によって門番のような役割を果たしており、細胞に栄養素や酸素を取り込んだり、細胞の老廃物を外へ排出させています。

レシチンを含む食品

レシチンには卵黄のように動物性のものと、大豆のように植物性のものがあります。

レシチンが含まれる食品には以下のものがあります。
  • 動物性食品 卵黄、ウニ、ウナギ、レバー
  • 植物性食品 大豆、銀杏

レシチンが中性脂肪を下げるメカニズム

レシチンの特徴的な働きである乳化作用は、中性脂肪が高めの人に役立つ効果があります。具体的には次のようになります。

動脈硬化を防ぐ

本来水に溶けない脂質が血液を流れて各細胞で利用されるためには「リボタンパク」に変化する必要があります。タンパク質と脂質が結合したリボタンパクを作るためにはレシチンが必要です。不足するとHDLコレステロールが減少してLDLコレステロールが増加する可能性が指摘されています。

脂肪肝を防ぐ

レシチンには、肝臓の代謝機能を高めたり、脂肪から脂肪を運び出す働きがあります。中性脂肪が高めの人が注意したいのが、肝臓に脂肪がたまる脂肪肝です。レシチンにはこの脂肪肝を予防する効果があります。

参照:ラットの肝臓へのレシチンの効果 Vet Res Commun. 1999 Jan;23(1):1-14.

レシチンのおすすめの摂り方

レシチンはすでに体に溜まった脂質を燃焼するというよりも、脂質がたまるの防ぐ特徴があります。

そのため、中性脂肪が高めの人が注意したい、動脈硬化や脂肪肝を予防するのに役立つものです。
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レシチンを取るなら植物性レシチンがいい

中性脂肪が気になる人におすすめなのが大豆レシチンなどの植物性のレシチンです。

卵黄レシチンなどの動物性食品由来のものは、飽和脂肪酸と結びついており、大豆レシチンなど植物性食品由来のものでは、不飽和脂肪酸と結びついています。

レシチンを取ろうと、安易に動物性食品ばかりからレシチンを摂取しようすると、飽和脂肪酸の取りすぎとなり、動脈硬化のリスクを高めてしまう可能性もあります。

一方、植物性レシチン由来の不飽和脂肪酸は、血液中の中性脂肪やコレステロールを正常に保つ働きがあります。

また、植物性のレシチンの方が、構造上コレステロールと結びつきやすく、コレステロールを排出させる働きが強いとされています。

レシチンはサプリメントで取るのもおすすめ

レシチンの1日量の摂取目安は1000~5000㎎。ただし、この量のレシチンを大豆で摂取しようとすると、乾燥大豆にして丼3杯分ものの摂取が必要に。

そのため、比較的大豆製品を摂取が多い日本人でも、レシチンの平均の摂取量は1000㎎を下回るとか。

最近ではレシチンのサプリメントも販売されているので、日々の生活で大豆食品やその他のレシチンが含まれる食品の摂取以外にも、サプリメントで補助的に取り入れるのも手です。
中性脂肪を効率よく下げるおすすめサプリメント・ドリンク

サプリメントでレシチンを摂取する場合に注意したいのが、原材料です。

レシチンのサプリメントの中には、大豆由来ものと卵黄由来のものがあるので、パッケージをよく確認して大豆由来のものを選ぶようにしましょう。

レシチンと一緒に取りたい栄養素

大豆レシチンは不飽和脂肪酸がくっついた構造をしています。

不飽和脂肪酸は酸化しやすいという特徴があるため、抗酸化のあるビタミンEと摂取するのがおすすめです。

また、レシチンはビタミンAの吸収を助けるので、一緒に摂取してもよいでしょう。

結論

レシチンには、血液中の中性脂肪はコレステロールを下げる働きや、中性脂肪が高めの人が合併しやすい動脈硬化や脂肪肝を防ぐ効果があるとされています。

特に、大豆レシチンなど植物性レシチンでは、この効果が高いとされていますが、大豆に含まれているのはごくわずか。

中性脂肪を下げるために、レシチンを取り入れようと考えている人は、毎日の食事に大豆製品を取り入れるだけでなく、サプリメントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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