餃子は脂質が多いがにんにく・にらの効果で中性脂肪を下げる可能性あり

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餃子日本でもなじみの深い中華料理の一つ餃子。

一口サイズで食べやすい餃子は、ごはんやラーメンと食べられることの多い料理です。

野菜や肉類を詰めた餃子はバランスよく見えますが、中性脂肪が高めの人に悪い影響はないのでしょうか?

今回は保健師である筆者が、餃子が中性脂肪に及ぼす影響やおすすめの食べ方についてお伝えします。

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餃子ってどんな料理?

餃子 は、小麦粉の皮に肉類や野菜などを包んだものを加熱した料理で、調理の仕方によって焼き餃子、水餃子、蒸し餃子、揚げ餃子があります。

日本では焼き餃子がポピュラーですが、本場中国の主流は水餃子で、余ったものが翌日焼き餃子にされるそうです。

<焼き餃子1 食分(5個、120 g)に含まれるエネルギーと栄養素>
エネルギー 236 kcal
タンパク質 8.52 g
脂質 9.72 g
炭水化物 28.56 g
食塩相当量 1.44 g
ビタミンA 15.6μg
ビタミンE 0.24 mg
ビタミンB1 0.11 mg
ビタミンB2 0.12 mg
ナイアシン 0.96 mg
ビタミンC 7.2 mg
ナトリウム 588 mg
カリウム 240 mg
カルシウム 36 mg
リン 84 mg
1.2 mg

※表示の餃子は原材料に、餃子皮、豚ひき肉、キャベツ、ネギ、ショウガ、ニンニクを使った場合

餃子は食べ方によっては中性脂肪を上げる可能性アリ

香味野菜がふんだんに使われた餃子には、中性脂肪が高めの人に有効な食材がいくつか含まれています。

しかし、食べ方次第では中性脂肪を上げてしまう可能性が。

餃子に含まれる有効成分

餃子に使われることの多い香味野菜には、中性脂肪を下げるのに役立つ成分や、中性脂肪が高めの人が気をつけたい動脈硬化を予防に役立つ成分が多く含まれています。

ショウガに含まれる「ジンゲロン」
ショウガの辛味成分である「ジンゲロン」には、脂肪の燃焼を促進する作用があります。

実際に研究により、ショウガには中性脂肪を下げる効果だけでなく、血液中のコレステロールの値を改善させる働きが確認されています。

ニンニクやニラに含まれる「アリシン」
ニンニクニンニクやニラなどの独特の香りの元になる「アリシン」は、切るなど細胞を壊すことで生成されます。

アリシンには、血液中のコレステロールを正常に保つ働きがあるとされており、善玉(HDL)コレステロールを増やし、悪玉(LDL)コレステロールの排出を促す作用があるそうです。

その他にも血液の粘性にかかわる血小板の集まりを抑えたり、抗酸化作用や代謝を高める作用が確認されています。

ニンニクに含まれるその他の有効成分
ニンニクには「アリシン」の他にも動脈硬化の予防に役立つ成分が含まれています。

「アホエン」という成分にも、血小板がその他の血小板を呼び込むの防いで、血栓を予防する作用があります。

さらに、「スコルジニン」という成分には、血管を広げる作用があるとされています。

ネギに含まれる「硫化アリル」
ネギの香りや辛味の成分の一つである「硫化アリル」には、血液をサラサラに保ち、血行を良くする働きがあるとされています。

また、動物を用いた実験により、中性脂肪が高めの人は併発しやすい糖尿病や高血圧を防ぐ効果が証明されています。

餃子の中性脂肪を上げるリスク

以下に餃子が中性脂肪を上げる要因となるものについて挙げます。

ひき肉の種類によっては脂質が高くなることも

餃子自体の脂質はそれほど高いものではありませんが、使用されるひき肉によっては脂質が高めになる可能性があります。
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一般にひき肉は、商品価値の低いくず肉をミンチしたものですが、脂肪が加えられる場合もあります。そのため、ひき肉の中には40%が脂身というものも。

動物の油は飽和脂肪酸であり、カロリーが高いだけでなく、摂り過ぎればコレステロールが上がり、動脈硬化のリスクを上げるものです。

また、ジューシーな餃子には、具にラードなどの動物の油を具材として加えているものもあります。

炭水化物の食べ過ぎになりやすい

餃子を食べる時に注意したいのが、炭水化物の量です。

餃子の皮は小麦粉でできているため、1皿食べれば、ごはんの3分の1杯程度の炭水化物とカロリーを摂取することになります。

一口サイズの餃子は、ついつい食べ過ぎてしまう傾向もあるので、余分なカロリーが中性脂肪を作る元になることも。

中性脂肪が高い人に適した餃子の摂り方

中性脂肪が高めの人でも、食べ方に気をつければ餃子を食べることができます。

ただし注意したいのが、餃子定食や料理の付け合わせで食べる場合です。

餃子定食では、餃子が2食分出ることが多く、定食自体のごはんは多めなので、全部食べれば食べ過ぎとなります。

また、ラーメンやチャーハンの付け合わせで食べる場合も、一食あたりの炭水化物量が多くなります。

餃子を定食で食べる場合は、食べる餃の数や子ごはんの量に気をつける必要があるでしょう。
中性脂肪が高い人が外食をするとき、安心なメニューと避けたいメニュー

チャーハンやラーメンなどの付け合わせで食べる場合も、主食を少し残すようにしましょう。

特に餃子の調理法にこだわりがない人は、水餃子や蒸し餃子もおすすめです。

餃子は、同じ具材なら調理法別に、水餃子・蒸し餃子(125kcal)、焼き餃子(236kcal)、揚げ餃子(400kcal)の順にカロリーが高くなります。

さらに、具材もエビやホタテを使用したものを選べば、カロリーや脂質を抑えることができます。

餃子の調味料である、中性脂肪を下げる効果があるとされる酢や「カプサイシン」の含まれるラー油がおすすめです。

結論

餃子には、ショウガやニンニクなど中性脂肪を下げたり、動脈硬化を予防するのに役立つ食材が含まれています。

一方で、餃子は食べ方によって、炭水化物や脂質を摂り過ぎることで、中性脂肪を上げる原因になることもあります。

食べる量や主食の量を工夫して、餃子を食べるのを楽しみしたいですね。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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