中性脂肪を下げる青汁。そのメカニズムとオススメの摂り方

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1308_6緑色がいかにも健康に良さそうな青汁。

青汁には中性脂肪を下げる効果もあると言われており、気になっている方も多いのではないでしょうか?

今回は、保健師である筆者が、青汁の中性脂肪を下げるメカニズムやおすすめの取り方についてお伝えします。

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青汁ってどんな食品?

青汁は、ケールや明日葉などの緑葉野菜を絞った汁で、現在では粉末状にして水に溶かすものが主流となっています。

最近では、健康ブームに乗って多くのメーカーからいろいろな製品が売り出されています。

マズイという印象のある青汁ですが、抹茶、甘味や果汁を加えて飲みやすくなりました。

青汁に含まれている栄養素やカロリー

熱量 14.3 kcal
たんぱく質 0.42 g
脂質 0.10 g
炭水化物 3.64 g
食物繊維 1.01 g
ナトリウム 1.03 mg
葉酸 234 μg
ビタミンK 45.9 μg
ビタミンC 16.7 mg
カルシウム 10.9 mg
マグネシウム 4.40 mg
ビタミンB6 1.39 mg
ビタミンD 2.58 μg

(「青汁満菜」えがお社 1袋4.5 gあたり)

今回取り上げるのは、えがお社の「青汁満菜」です。

青汁に使用される緑野菜には、ケール、明日葉、大麦若葉、桑の葉などがありますが、多くの製品は1~2種類の原料を配合したものがほとんど。

一方、こちらの青汁満菜は、10種類の原料が使用されています。

緑野菜が主原料の青汁は、ビタミンを満遍なく含まれています。

しかし、この製品だけでなく、その他の青汁や野菜ジュースを購入するときにも、注意して頂きたいのが食物繊維量。

青汁製品の中には、「一日分の野菜が取れる」と謳ったものがありますが、正確に言うとそれは間違いです。

青汁など、野菜の汁を粉末にしたものは、不溶性食物繊維となる野菜のスジが含まれることがありません。

そのため、「一日分の野菜が取れる」といった商品を摂取しても、その分の食物繊維量は取れないことになります。

青汁が中性脂肪を下げるメカニズム

青汁がどのようにして中性脂肪を下げるのか、「青汁満菜」を例に見てきましょう。

また、中性脂肪が高めの方にとって嬉しい原料や成分も含め、挙げていきます。

(※他のメーカーの青汁にもよく配合されているものを中心に取り上げています。)

明日葉
1308_5古くから薬用があるとされる明日葉。ケールに代わり、青汁のメインの原料として使用されることも多くなりました。

この明日葉特有のポリフェノールである「カルコン」は、肝臓の脂質の分解を促進することで、体内に脂肪がたまるのを防ぐ働きがあることが、研究により分かっています。
中性脂肪に効果のあるポリフェノールと摂り方

また、同じくポリフェノールの一種である「クマリン」には、抗酸化作用があり、血液を固まりにくくする作用により、動脈硬化を予防する働きがあります。

参照:アシタバの機能性に関する研究と特許出願の動向 東京農総研研報 3:81-87,2008- 81 -

桑の葉
動物実験により、桑の葉に含まれるポリフェノールが、中性脂肪の合成を抑えたり、中性脂肪を分解して燃焼を促すことが分かっています。

また、「1-デオキシノジリマイシン(DNJ)」と呼ばれる成分が、食事で摂った糖分を分解するための酵素と結びつくことで、糖分の吸収をゆるやかにします。

血糖値の上昇は、脂肪を合成する働きもあるインスリンを大量分泌させるので、中性脂肪が高めの人は、血糖値を一定に保つ必要があるでしょう。
血糖値の急上昇を防ぐと中性脂肪も下がる?血糖コントロールのコツを栄養士がアドバイス

大麦若葉
1308_3大麦若葉はビールや麦茶の原料となるイネ科の植物です。

大麦若葉は、悪玉コレステロールの酸化を抑えることで、動脈硬化の予防に役立つことが分かっています。

また、大麦若葉には「SOD酵素」と呼ばれる成分が含まれており、体の老化の原因となる活性化酸素を取り除く働きがあります。

ケール、モロヘイヤ、ほうれん草ほか
緑色野菜の色素の元となる「クロロフィル」。中学校の理科の授業で習った葉緑体のことです。

クロロフィルには、中性脂肪やコレステロールを下げる作用があることが、研究により明らかにされています。

おすすめの青汁の摂り方

青汁には、中性脂肪を下げるのに役立つ原料や成分が含まれています。

そのため、中性脂肪が気になる方や、すでに中性脂肪が高めで動脈硬化などの合併症に気を付けなければならない人におすすめです。

メーカー推奨の青汁の1日の摂取量は、1日1包から2包。

ただし、人工透析中の人など腎機能が低下している人は、青汁に含まれるカリウムが、腎臓に負担をかける可能性があります。

また、心臓の薬を内服している人も、同じくビタミンKにより、薬効が弱まる可能性があります。

これらに当てはまる人は、青汁を飲む前に、一度主治医に確認するようにしてください。

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青汁のおすすめの取り方は、脂っこい食事を取るとき。

青汁に含まれる成分の中には、脂質代謝を促進して、中性脂肪の合成を抑えることができます。

最近の青汁は、飲みやすいように改良されているものの、そのまま飲むのが苦手な人は、牛乳で割ったり、スープやソースに混ぜることで、無理なく摂取することができます。

また、普段から青汁を取り入れたいという人は、抹茶粉の代わりとして、手作りパンお菓子にしてもよいでしょう。

結論

人気の健康食品である青汁には、中性脂肪を下げたり、動脈硬化を予防する効果のある原料が配合されています。

青汁の中では「コレステロールを下げる」「便秘を予防する」と謳ったトクホもあるので、気になる方は合わせてチェックしてみてください。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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