難消化性デキストリンが中性脂肪を下げるメカニズムと摂取方法・目安量

1301_1

1301_1中性脂肪を下げる効果のあるトクホ製品に含まれている「難消化性デキストリン」。

最近よく見かけるようになったこの成分は、一体どのようなメカニズムで中性脂肪を下げるのでしょうか?

今回は保健師である筆者が、注目の栄養成分である「難消化性デキストリン」についてお伝えします。

スポンサーリンク

難消化性デキストリンってどんな食べ物・成分?

難消化性デキストリンは、水溶性食物繊維の一種で、食物繊維の不足を補うために開発された成分です。

具体的には、ジャガイモやトウモロコシなどの野菜に含まれている天然のデンプンから抽出された、安全性の高い栄養成分です。

食物繊維である難消化性デキストリンにも、カロリーがあります。

食物繊維と言うと、カロリーがゼロと言われていましたが、最新の研究により、胃で消化されない食物繊維も、大腸の腸内細菌の発酵作用により、エネルギーが生じることが明らかになっています。

ちなみに、難消化性デキストリン1gで生じるカロリーは1kcalとして計算されます。普通の糖質が1gあたり4kcalなので約1/4です。

抽出された難消化性デキストリンは、白い粉末状で水に溶けやすい性質があります。粘度は低いため、片栗粉のようにとろみがつくことはありません。

難消化性デキストリンが中性脂肪を下げるメカニズムを解説

難消化性デキストリンは以下の作用で、中性脂肪を下げる効果があります。

食事から摂った糖分の吸収が穏やかになる
水溶性食物繊維である難消化性デキストリンは、胃内でゲル状になることで、胃の中の食べ物のいる時間を長くします。

つまり、消化や吸収が穏やかになることで、血糖値の急上昇を防ぎ、インスリンの大量分泌を防ぐことができます。
血糖値の急上昇を防ぐと中性脂肪も下がる?血糖コントロールのコツを栄養士がアドバイス

インスリンには、血糖値を下げるだけでなく、脂肪を合成する働きもあるので、中性脂肪の値を上げるのを抑えることができるのです。

1301_2

脂肪の吸収を抑える
水溶性食物繊維には、脂肪の吸収を抑える効果が確認されています。

難消化性デキストリンにも、同様の効果が確認されています。

研究によれば、難消化性デキストリンが脂質やコレステロールを取り込んだり、脂肪の分解に関わる胆汁酸と結合することで、脂質が分解・吸収されずに、そのまま便として排泄されたりしているのではないかという言及されています。

上記の2つの作用により、長期的に難消化性デキストリンを摂取した場合に、脂質代謝が改善したり、中性脂肪や内臓脂肪だけでなく、コレステロールの値が低下され、メタボリックシンドロームなどのリスクを下げたりすることが、実験により明らかになっています。

中性脂肪が高い人に適した難消化性デキストリンの摂り方

中性脂肪を下げる効果が確認されている難消化性デキストリンは、中性脂肪が気になる方に、積極的に取ってほしい栄養素の一つ。

最近では、トクホなどの製品に含まれていることもあり、それらの飲食品を取ることで、難消化性デキストリンを摂取することができます

また、ネットでは袋分けされた粉末状の難消化性デキストリンを購入することもできます。

水やお茶など普段飲んでいる飲み物に混ぜてもいいし、スープや料理に加えてもOK。難消化性デキストリンを加えても、とろみが加わることはありません。

一日の摂取目安量は

難消化性デキストリン自体は、天然のデンプンから作られている成分なので、多く摂取しても健康に害が生じることはなく、特に上限値は設定されていません。

ただ、食物繊維の一種であるため、摂取過多により、体質によってはお腹が緩くなることがあります。

難消化性デキストリンのメーカー推奨の一日の目安量では、一日に5~10gと設定されているので、これを目安に摂ると良いでしょう。

お腹が緩い人は、まずは少しずつ様子を見ながら、摂ってみることをおすすめします。

1301_3

合わせて摂りたい食事は

難消化性デキストリンは、食事のときに摂取するのがおすすめです。

特に、糖質や脂質の多めの食事を取るときには、糖や脂肪の吸収を穏やかにする作用があるので、補助的に利用すると良いでしょう。

ただし、それだけで安心するのではなく、普段の食事もバランスの良いものに心がけましょう。

結論

中性脂肪を下げるトクホの商品にも含まれている「難消化性デキストリン」は、研究により、食事から摂る糖分や脂質の吸収を穏やかにして、血液中の中性脂肪の上昇を抑える働きがあります。
中性脂肪を下げるトクホのお茶やコーラ。そのメカニズムとオススメの摂り方

また、長期的に摂取することで、中性脂肪や内臓脂肪、コレステロールを下げる効果も、明らかになっています。

中性脂肪が気になる方は、ぜひ試してみてくださいね。

関連記事


監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

スポンサーリンク