市販のお茶(十六茶、からだ巡り茶など)は中性脂肪を下げるのに有効?

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1289_4普段の水分補給に、手軽に購入できる市販のお茶を飲んでいる人は多いのではないでしょうか?

市販のお茶の中には、独自にブレンドされたものもあり、体に良さそうなイメージがありますね。

今回は、保健師の筆者が2つのブレンド茶を取り上げて、中性脂肪に対する効果について紹介します。
 

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十六茶の中性脂肪を下げる効果は確認されていない

アサヒ飲料から販売されている十六茶は、「6臓6腑+4味覚」という東洋医学の考えに基づいて、バランスよく刺激を与えることをコンセプトにしたお茶です。

すっきりと味わいの中にも香ばしさがあり、ノンカフェインなので子どもも安心して飲めるお茶です。

十六茶の中で、中性脂肪に効果のある成分は?

十六茶には、その名の通り、16の素材が使用されており、毎年見直されているとか。

その中で、特に中性脂肪に対する効果やそれに準ずる効果のある素材について説明します。

ヒマワリ
ヒマワリには、研究により中性脂肪やコレステロールを排出させる働きがあることが分かっています。

たんぽぽ
古代ヨーロッパより薬草として用いられていたタンポポ。

タンポポに含まれる成分には、脂肪の吸収を助ける胆汁の分泌を促進し、脂質代謝をスムーズに行います。

また、タンポポには「サポニン」が含まれており、悪玉コレステロールを低下させたり、血液凝集を抑えることで血液をサラサラに保つ働きがあります。

黒豆
1289_5黒豆には、サポニンや色素成分の「アントシアニン」には抗酸化作用があり、血液や血管を若く保つことで、動脈硬化を防ぎます。

昆布
昆布には、水溶性食物繊維が多く含まれています。

水溶性食物繊維は、胃の中でゲル状になって、糖質を包みこむことで、中性脂肪の原因にもなる、食事による糖質の取り過ぎを抑えることができます。

ナツメ
ナツメは古くから中国で薬膳料理に使われてきました。ナツメにもサポニンが含まれています。

ビワ
ビワにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸が含まれています。

クロロゲン酸は、細胞内のミトコンドリアの脂質の取り込みを促すことで、脂肪燃焼を促進します。

大麦、発芽大麦
大麦には「アラキルピラジン」という香ばしさの元となる成分が含まれています。

この成分には、血流を改善する効果があります。

カワラケツメイ
カワラケツメイより抽出される「カシアノール」には、脂質を分解する酵素の働きを阻害させる働きがあり、中性脂肪が蓄えられるのを防ぎます。

ハトムギ
ハトムギに含まれるタンパク質には、血液中のコレステロールを低下させ、動脈硬化を防ぐ効果があります。

玄米
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玄米には、中性脂肪やコレステロールを下げる働きのあるGABAや、血管を若く保つ働きのあるビタミンEが含まれています。

桑の葉
漢方薬としても使用されている桑の葉。

桑の葉には、「1-デオキシノジリマイシン」と呼ばれる糖分と似た構造の成分が含まれており、糖を分解する酵素と結びつくことで、糖分の分解・吸収を抑えます。

また、桑の葉にはフラボノイドも含まれており、中性脂肪を下げたり、抗酸化作用により血管を若く保つ効果があります。

とうもろこし
とうもろこしには、難消化デキストリンが含まれており、中性脂肪の材料となる糖分の吸収を防ぐ働きがあります。

十六茶には、中性脂肪だけでなくコレステロールや動脈硬化を改善する素材が使われていますが、その効果については確認されていません。

からだ巡り茶の中性脂肪を下げる効果は確認されていない

日本コカコーラ社より販売されている「からだ巡り茶」は、東洋の健康素材である4種類の茶葉と9種類の素材からできている体の中の巡りの改善を目指す健康茶です。

からだ巡り茶に含まれている素材の中で、中性脂肪を下げる効果のあるものやそれに準じたものは次の通りです。

からだ巡り茶の中で、中性脂肪に効果のある成分は?

烏龍茶、緑茶、プーアル茶、黄茶
3つの茶葉は、脂肪の吸収を防ぐと働きのある「カテキン」を含んでいます。

特に、烏龍茶とプーアル茶は、緑茶を発酵させたものであり、その過程で中性脂肪を下げる効果のある「重合ポリフェノール」が生成されます。
烏龍茶のカテキン・カフェイン・テアニンが中性脂肪を下げる!効果を高める飲み方は?

黄茶は、中国茶の緑茶とプーアル茶に代表される黒茶の中間の働きがあるそうです。

高麗人参
漢方薬としても有名な高麗人参には、サポニン成分が含まれており、中性脂肪の合成を抑制したり、血小板による粘性を高めるのを防ぐことで、血液をサラサラに保つ働きがあります。

霊芝(れいし)
1289_2霊芝は、マンネンタケと呼ばれるキノコの一種で、古くから中国では不老長寿の上薬として扱われていました。

研究により、霊芝には、血液中の中性脂肪やコレステロールを正常に保つことが分かっています。

どくだみ
どくだみには、血管を丈夫に保つ働きのあるクエルシトリンが含まれています。

また、「コリン」と呼ばれる成分は、中性脂肪が高い人が注意したい脂肪肝を改善する働きがあるそうです。

熊笹
熊笹に含まれる葉緑素には、血液中の脂肪やコレステロール吸着して、体外に排出させる働きがあります。

また、熊笹には「リグニン」と呼ばれる水溶性食物繊維が含まれており、糖分の吸収を阻害することで、余分なエネルギー摂取による中性脂肪の上昇を防ぎます。

ハス
ハスに含まれるフラボノイドには、コレステロールを下げる働きがあることが分かっています。

クコの実
クコの実には、「ベタイン」と呼ばれるアミノ酸が含まれています。

このベタインには、脂肪肝をはじめ体内の脂肪やコレステロールの蓄積を防ぐ効果があります。

また、赤い色をしたクコの実には、「カロテノイド」が含まれており、抗酸化作用を持っています。

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みかんの皮
みかんの皮は、陳皮と呼ばれる漢方薬の一種で、ポリフェノールの一種である「ヘスピリジン」と言う成分が含まれています。

ヘスピリジンには、サポニンと同様に血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを下げたり、血流を改善する働きがあります。

からだ巡り茶にも、中性脂肪だけでなくコレステロールや動脈硬化を改善する素材が多く使われています。

しかし、その効果は確認されていません。

結論

十六茶やからだ巡り茶には、中性脂肪を下げると言われる素材だけでなく、コレステロールを下げたり、動脈硬化を防ぐ効果のある原料がまんべんなく含まれています。

ただ2つの商品はトクホや機能性食品ではなく、実際に中性脂肪を下げる効果が実証されているわけではありません。
中性脂肪を下げるトクホのお茶やコーラ。そのメカニズムとオススメの摂り方

十六茶やからだ巡り茶は中性脂肪を下げるためではなく、炭酸飲料やジュースの代わりに飲んで、カロリーや糖分の摂り過ぎを防ぐ目的で飲むと良いでしょう。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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