烏龍茶のカテキン・カフェイン・テアニンが中性脂肪を下げる!効果を高める飲み方は?

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1155_1テレビやCMで、「中性脂肪を下げる」と謳われる烏龍茶は、特定保健用食品に指定されている商品もあり、すでに意識して飲まれている方も多いかもしれません。

具体的に烏龍茶はどのようなメカニズムで中性脂肪が下げることができるのでしょうか?

今回は烏龍茶が中性脂肪に及ぼす効果や、上手な烏龍茶の摂取方法について、保健師の私が説明させて頂きます。

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烏龍茶ってどんな飲み物?

烏龍茶は中国茶の一種で、茶葉を発酵途中で加熱することで発酵を途中で止めた、半発酵のお茶です。

烏龍茶の茶葉は、緑茶や紅茶と同じものから作られています。

ちなみに、烏龍茶という語源は、その茶葉が、「烏」のように黒く、「龍」のようにねじれていることが由来だそうです。

烏龍茶100gに含まれるカロリー、栄養素 ※茶葉を除いたもの

エネルギー 0 kcal
炭水化物 0 g
食物繊維 0 g
タンパク質 0 g
脂質 0 g
ビタミンA 0 μg
ビタミンD 0 μg
ビタミンE 未測定
ビタミンK 0 μg
ビタミンB1 0 mg
ビタミンB2 0.03 mg
ナイアシン 0.1 mg
ビタミンB6 微量
ビタミンB12 0 mg
葉酸 2 μg
パントテン酸 0 mg
ビタミンC 0 mg
ナトリウム 1 mg
カリウム 13 mg
カルシウム 2 mg
マグネシウム 1 mg
リン 1 mg
微量
亜鉛 微量
微量
マンガン 0.24 mg
カフェイン 20 mg
カテキン 30 mg

茶葉を煮だした飲料である烏龍茶は、エネルギーがなく、カロリーがゼロとなっています。

同じ茶葉である緑茶がビタミンCを多く含んでいるのに対し、烏龍茶は製法過程で発酵が加わるので、熱に弱いビタミン類がほとんど残っていません。

烏龍茶には、カフェインが含まれており、代表的なカフェイン飲料であるコーヒー1杯(60mg)の3分の1程度のカフェイン量が含まれています。

烏龍茶が中性脂肪を下げるメカニズムは?

烏龍茶が中性脂肪を下げる仕組みには、以下の成分が関わっています。

カテキン

1155_2烏龍茶には、ポリフェノールの一種であるカテキンが含まれています。
中性脂肪に効果のあるポリフェノールと摂り方

カテキンはタンニンとも呼ばれているお茶の渋み成分で、食事の中性脂肪の吸収を防ぐ効果が確認されています。

具体的なメカニズムは、烏龍茶に含まれるカテキンが脂肪を分解する消化酵素「リパーゼ」の働きを阻害することで、中性脂肪が消化吸収されずに体外へ排出されます。

カテキンにはすでに皮下脂肪や中性脂肪に貯蔵されている中性脂肪を燃やすような効果はありませんが、血液中の糖分が不足した時にエネルギーとして使われるので、長期的にみれば中性脂肪を下げる効果があるというわけです。

特に、烏龍茶の中でも黒烏龍茶と呼ばれるものは、半発酵の製法過程の中でカテキンが結合しする「重合ポリフェノール」を多く含んでおり、脂肪の吸収を抑制する効果が高いとされています。

カフェイン

運動前にカフェインを摂取すると、熱発生を促すので脂肪の燃焼率が上がるということが確認されています。

運動で中性脂肪を燃やす際に、あらかじめカフェインを摂取することで相乗効果を期待することができます。

カフェインには、その他覚醒や興奮作用、利尿作用などもあります。

テアニン

テアニンには、脳をリラックスさせる作用があります。

中性脂肪に対して、直接作用する働きはありませんが、精神を安定させることで、ストレスなどによるドカ食いを防ぐことができます。

中性脂肪が高い人に適した烏龍茶の摂り方

脂っこい食事には烏龍茶

烏龍茶には、カロリーをはじめとする栄養素がほとんど含まれていません。

そのため、烏龍茶と一緒に取る食事には、バランスの良いものを選ぶとよいでしょう。

特に、烏龍茶は脂肪の吸収を防ぐ作用があることから、揚げ物や焼きなど、脂質を多く含んだ食事を食べるときには、烏龍茶も一緒に摂取することで、中性脂肪の値が高くなるのを防ぐことができます。

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一日の目安量

烏龍茶に脂肪の吸収を抑える効果があるからといって、やみくもに烏龍茶ばかり飲むのはおすすめできません。

先に説明したように、烏龍茶にはカフェインが含まれているので、多量に烏龍茶を摂取することで、利尿が促進され、体は脱水傾向になることがあります。

このような状態では、血液の粘性が増してドロドロになることで、動脈硬化のリスクが増す原因になり、中性脂肪の値が高い方は注意が必要です。

また、カフェインは、一度に大量に摂取すると急性中毒に陥る可能性もあります。

一日のカフェイン摂取量は400mg以下に設定されており、コーヒーやお茶、栄養ドリンクのカフェイン量も確認しながら、基準量を上回らないように注意しましょう。
中性脂肪を下げるコーヒー・お茶の種類とメカニズム、効果的な摂り方

※子どもや妊娠中、授乳中の方は、カフェイン飲料の摂取は控えてください。

烏龍茶と一緒に摂取しない方が良い栄養素

烏龍茶に含まれるカテキンには、鉄分の吸収を抑える作用があります。

烏龍茶を摂取する際には、鉄分を多く含んだ食事を摂取しても、吸収が十分できません。

鉄分を積極的に摂取したいときは、烏龍茶の摂取を控えるようにしてみてください。

結論

烏龍茶に含まれるカテキンには、中性脂肪を下げる効果があります。

普段の食事内容を気をつけるとともに、脂っこい食べ物を食べるときには、烏龍茶を一緒に摂取して、中性脂肪のコントロールに役立てたいですね。

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監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

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