【医師監修!】中性脂肪の数値が気になる方へ 〜 下げ方や高い原因など。中性脂肪が高いと言われたら読むカンタン基礎知識

【医師監修!】中性脂肪の数値が気になる方へ 〜 下げ方や高い原因など。中性脂肪が高いと言われたら読むカンタン基礎知識

中性脂肪の健康診断結果中性脂肪とは、人間の体を動かすエネルギー源となる物質です。別名「トリグリセリド(トリアシルグリセロール またはトリグリセライド)」と呼ばれ、健康診断の検査結果では「TG」等の記号で表示されています。

主に食物から取得された脂質は、小腸から吸収されて血液中に入り、体内の生命維持活動に利用されますが、使い切れなかった余ったエネルギーは中性脂肪として蓄えられます。

いわゆる、体についたぶよぶよ贅肉、皮下脂肪が中性脂肪です。

中性脂肪は生きていくために必要なエネルギー源なので、中性脂肪イコール悪者ではありません。

しかし、血中の中性脂肪値が高すぎると「脂質異常症」という状態になり、動脈硬化が進む原因となります。

動脈硬化はサイレントキラーと呼ばれる危険因子ですので、若いうちから積極的に中性脂肪対策をしていく必要があります。

このページでは、中性脂肪とは何か、下げるにはどうしたらいいかを解説していきます。

関連記事

▶ 中性脂肪におすすめ!サプリ、ドリンクどれが選ばれている?
とにかく今すぐ始めたい!という方は、手軽に試せるサプリメントがオススメ!

スポンサーリンク

中性脂肪が高くなる原因

中性脂肪が高い人の行動パターン中性脂肪が高くなってしまう原因の約90%が食生活や運動習慣、過度の飲酒などの生活習慣といわれています。

生命維持に必要なエネルギーとして「炭水化物」「タンパク質」「脂質」がありますが、エネルギーの消費量以上に摂取すると最終的に中性脂肪として蓄えられてしまいます。

糖質を多く摂ってエネルギーが過剰になった場合や、アルコール摂取(飲酒)をした場合にも蓄えられやすくなります。

中性脂肪が高くなってしまう生活習慣 セルフチェック

まずは自分でセルフチェックしてみましょう!
中性脂肪は、次のような原因で高くなります。当てはまる人は改善していきましょう。

  • の脂身が好きで、とんかつや焼き肉をよく食べる
  • アルコールを頻繁に飲む。特に酔っぱらうまで飲んでしまう
  • お腹がいっぱいになるまで食べる
  • 甘い飲み物をよく飲む
  • おやつをよく食べる、寝る前にアイスを食べるなど間食がやめられない
  • 夕食の時間が決まっていない、または21時以降の深夜になってしまうことが多い
  • お腹が出てきた
  • 野菜を1日に350g食べられない
  • ファストフードやコンビニでおにぎり、お弁当、ハンバーガー、菓子パンを買うことが多い
  • 通勤や買い物といった日常的な外出以外で運動をする習慣が特にない
  • 料理が面倒で、ついつい外食で済ませてしまう

中性脂肪の減らし方

それでは、中性脂肪の減らし方についてみていきましょう。

高くなってしまった中性脂肪を減らすには以下の2つの生活習慣の改善・見直しが重要です。

  • 食事
  • 運動

次から具体的に、中性脂肪を減らす方法について、詳しく説明していくので出来ることから取り組んでみて下さい。

中性脂肪を下げる食事 ~基本的な食事方法と、おすすめの食品

中性脂肪を減らす対策のひとつめは食事の改善です。まずは基本的な食事の方法について解説していきましょう。

日本食が◎

日本食中性脂肪を下げる食事をひとことで表現すると「日本食」です。

昔から日本人が摂ってきた和食は、バランスが良く自然と油も控えめの食事になります。

更に、肉類や炭水化物などをできるだけ控えめにして、魚や大豆、海藻、野菜などを多めに摂るように意識すると効果的です。

中性脂肪を下げる身近なおすすめ食材
サバなどの焼き魚納豆、豆腐、豆乳、にんにく、タマネギそば雑穀ごはんアーモンドヨーグルト黒酢青汁烏龍茶など

炭水化物は控えめに

炭水化物(お米やパン、パスタ、ラーメンなどの麺類)の取り過ぎは中性脂肪を上げてしまう大きな原因になるので控えめにするのが大切です。

脂っこいもの、スナック菓子などは×

ドーナツ×脂が多い食品も中性脂肪が高くなる原因です。肉の脂身やバターなどの動物性脂肪は中性脂肪を上げてしまうので、なるべく食べないようにしましょう。

またお菓子や糖分の多いジュースなども中性脂肪を上げる原因になります。

中性脂肪値を上げる食品の代表例
  • 脂身の多い食品:トンカツ、ベーコン、うなぎ、マグロのとろ
  • 乳脂肪分が含まれるもの:バター、チーズ、ラード、マーガリン、生クリーム、ショートニング、これらを使用した菓子パンやスナック菓子
  • 糖分が多く含まれるもの:チョコレート、饅頭、プリン、甘味料が含まれたジュース、糖分が豊富な果物

中性脂肪だけでなく悪玉コレステロールも増やす原因になるので、特に控えたい食品です。

脂質の摂取をなるべく避けるポイントは以下になります。

  • 揚げ物を食べるのは週に1回までとする
  • 蒸し料理やグリルで油を落とした調理法のものを食べる

意識すれば自然と脂質の摂取量が減っていきます。

腹八分目を意識

食べる量も重要です。お腹いっぱいではなくなるべく腹八分目を心がけるようにして下さい。

それでは、具体的な中性脂肪を減らす食品を見ていきましょう。

注目!中性脂肪を下げる魚の栄養DHAとEPA

中性脂肪を下げる青魚のDHAとEPA中性脂肪を減らす効果が高い成分として注目されているのが、アジやサバなど背中が青い魚に含まれるDHAEPAという成分です。

最近ではテレビや雑誌で頻繁に取り上げられるのでご存じの方も多いと思います。DHAが配合された飲料や、魚油が含まれたハンバーグなどにも、中性脂肪値を下げる効果があるということが判明し、商品化が広まっています。

日頃から意識して魚を多く食べる食生活に切り替えるだけでも有効です。ただし即効性はないので、長期的に魚中心の食生活に切り替える必要があります。

DHA・EPAサプリメントも有効

それだけでも効果的なのですが、さらにもう一歩踏み込んだ中性脂肪対策として、DHAサプリを摂るのが有効です。毎食、魚を食べるのは、なかなかむずかしいものです。

食事からだけでは摂り切れないDHAをサプリメントで補うようにすれば、さらに効果的な対策ができます。

参考サイト
▶ DHA・EPAサプリ完全攻略【人気の15商品を徹底調査】

中性脂肪を下げるお茶

1096_80お茶やワイン、コーヒーなどに含まれている「ポリフェノール」は中性脂肪を下げる効果があるとされています。

中でも、緑茶やワイン、ウーロン茶などに含まれている「カテキン」は、肝臓での脂質代謝を促進することで、中性脂肪が燃えやすくする作用やコレステロールを下げる作用があります。

中性脂肪を下げるトクホの「お茶」が効果的!

最近では、中性脂肪を下げる特定保健用食品の飲料なども数多く販売されています。

大正製薬の「中性脂肪が高めの方の緑茶」は特定保健用食品の緑茶です。

「中性脂肪が高めの方の緑茶」には血中中性脂肪を低下させる働きのある成分「モノグルコシルヘスペリジン」が配合されています。

「モノグルコシルヘスペリジン」は柑橘系の果物に多く含まれているポリフェノールの一種で、食事から摂取した糖が脂肪酸に合成されるのを防ぐ働きをします。

さらに、脂肪の分解を促すことで、エネルギーの燃焼を助け、血中の中性脂肪を低下させます。

「中性脂肪が高めの方の緑茶」を1日1袋を飲み続けた人では、4週間後に中性脂肪が低下したとの結果が報告されています。

粉末タイプで飲みやすく、手軽に中性脂肪対策をしたい方におすすめです。

アルコールが中性脂肪値を上げるのは何故?

よく中性脂肪値を低下させるためには、「節酒」「禁酒」と言われます。

飲酒お酒には、糖分が含まれていますので、飲酒によって中性脂肪が増えることは増えますが、アルコールが直接、中性脂肪になるわけではありません。

アルコールは、肝臓で水と二酸化炭素に分解されますが、その分解過程で、中性脂肪の合成を促す酵素を発生させてしまいます。このために中性脂肪が増えるということになります。

参考ページ:
▶ 中性脂肪とお酒の関係。ワイン、ウィスキー、ウォッカ、ブランデーの上手な飲み方

中性脂肪を下げる運動

ウォーキング中性脂肪を減らす対策のふたつめは運動です。

運動には、筋トレに代表されるような無酸素運動と、ウォーキングやジョギングに代表される有酸素運動がありますが、いままで全く運動習慣のなかった方は有酸素運動から始めてみましょう。

はじめは軽いウォーキングから

まずは軽めの15分〜30分程度の散歩やウォーキングがおすすめです。

コツははじめから無理をしないこと。まずは自分が1日にどれくらい歩いているかを把握しましょう。

最初のうちはもう少し続けたいなと感じるレベルで終わっておくのが大切です。怪我をしてしまったり、疲労が溜まったりしてしまってはもともこもありません。

慣れてきたら運動量を増やしてみよう

慣れてきたら、1日に1万歩(1時間半程度)を目標に、少し多く歩くことを意識してみましょう。

徐々に運動する時間と日数を伸ばしていって、体力がついてきたらランニングや水泳などより強度の高い有酸素運動を行うとよいでしょう。

1日30分程度の運動ができるようになるのが理想です。

筋トレも効果的

筋トレも中性脂肪対策には有効です。

筋肉量が増えるとその分エネルギーを消費しやすくなるので中性脂肪として蓄えられるのではなく、エネルギーとして燃やされるようになります。

運動する習慣がついたら、無酸素運動も取り入れてみましょう。

継続は力なり

いずれにしても長期的に習慣として運動を継続するのが一番大切です。無理なく続けられる方法を選んで下さい。

参考:
▶ 「誰でもできる」にこだわった!インドア派でも続く中性脂肪を下げる有酸素運動・無酸素運動

中性脂肪とコレステロールの関係

中性脂肪とコレステロール中性脂肪が気になっている方は、コレステロール値も気になっている方も多いのではないでしょうか。

中性脂肪値とコレステロールはどちらも脂質の一種です。

中性脂肪:体温の維持や内臓の保護、緊急時のエネルギー源として利用される脂質
コレステロール:体内で細胞膜やホルモン、胆汁酸などの原料となる脂質

どちらも体にとって必要な脂質ですが、増えすぎると体に害を及ぼすため、それぞれ注意が必要です。

中性脂肪が増えるとコレステロールにも変化が

中性脂肪とコレステロールは密接な関係があるため、どちらかだけを注意していればいいわけではありません。

実は、中性脂肪値とLDLコレステロール(悪玉コレステロール)値は比例する傾向に、HDLコレステロール(善玉コレステロール)値は反比例する傾向にあります。

つまり中性脂肪値が高くなるとLDLコレステロールも高くなり、HDLコレステロールは低くなります。結果コレステロール値が高くなることにつながるのです。

さらに中性脂肪値が高まると、高トリグリセライド血症という脂質異常症になります。脂質代謝も悪くなっていき、動脈硬化や循環器疾患のリスクも高まってしまいます。

コレステロールの働き

コレステロールは、血液に乗って体内で機能しますが、脂質のためこのままでは血液と混ざらず運搬することが出来ません。

そのため、タンパク質と結合して、水に溶ける「リポタンパク質」になります。よく耳にするLDLコレステロール(悪玉コレステロール)とHDLコレステロール(善玉コレステロール)はどちらもリポタンパクです。

どちらも体内で働くコレステロールを運搬するための船とイメージしてもらえば分かりやすいと思います。

コレステロール

LDLコレステロールは、肝臓から全身の細胞にコレステロールを運搬する働きをします。一方、HDLコレステロールは血液中の余分なコレステロールを肝臓に戻す働きをします。

LDLもHDLも体にとって必要なものですが、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールが多すぎたり、善玉と呼ばれるHDLコレステロールが少なすぎると、血中のコレステロール値が高くなり動脈硬化の原因となります。

悪玉コレステロールは悪いものだから、低ければ低いほどよい、善玉コレステロールは良いものだから、高ければ高いほどよい、ということではなく、それぞれのバランスが重要となります。

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が動脈硬化のリスクを高める

血液中にLDLコレステロールが多くなると、高LDLコレステロール血症と呼ばれる脂質異常症になり、動脈硬化のリスクが高くなります。

血液中に過剰に増えたLDLコレステロールは血管の壁に入り込みます。この入り込んだLDLコレステロールを異物と判断し、処理のために免疫細胞(マクロファージ)も血管壁内に入り込みます。

LDLコレステロールを取り込んだ免疫細胞は、死んで血管壁に沈着してしまいます。この沈着物をプラークと言います。

LDLコレステロールが増えれば、プラークもさらに大きくなり、血管壁はどんどん狭くなっていきます。

血液の流れが滞り、いずれは血管が詰まったり、沈着したプラークが破れて血栓ができ、狭心症や心筋梗塞、脳血管疾患など致死率の高い疾患の発症に繋がります。

中性脂肪とコレステロールの関係 まとめ

中性脂肪とコレステロール、肥満はそれぞれがとても大きな影響を与えあっています。肥満になれば中性脂肪値は高くなる傾向にありますし、中性脂肪値が高くなれば悪玉であるLDLコレステロール値が上昇し、善玉であるHDLコレステロール値が低下します。

健康診断で中性脂肪値やLDLコレステロール値が高く、改善しようと思うことはもちろん重要です。しかしその根本的な原因となっているのは肥満かもしれません。

中性脂肪値とコレステロール値、これらの脂質代謝の数値を改善するには、バランスのいいヘルシーな食生活と習慣的な運動が重要です。

脂質異常症について

中性脂肪値やコレステロール値が基準の範囲を超えると脂質異常症(高中性脂肪血症)という病気になります。

脂質異常症は主に3種類存在します。

  • 高トリグリセライド血症
  • 高LDLコレステロール血症
  • 低HDLコレステロール血症

脂質異常症は動脈硬化のリスクを高めてしまう病気です。

どのタイプについても自覚症状はほとんどありません。しいて言えば肥満体型の人に多いくらいです。しかし血管の中では血管壁に傷をつけたり、プラークの原因となることで、知らず知らずの間に動脈硬化を進めてしまっていることがあります。

動脈硬化は脳卒中や脳出血、心筋梗塞などの致死率の高い病気のリスクを高めます。健康的に生きるためには、自覚症状がなくても、きちんと予防をする必要があります。

脂質異常症の基準値

それぞれの基準値は以下になります。

高トリグリセライド血症は、中性脂肪値が高い状態です。
診断の基準値:150 mg/dL以上

高LDLコレステロール血症は、悪玉コレステロール値が高い状態です。
診断の基準値:140 mg/dL以上

低HDLコレステロール血症は、善玉コレステロール値が低い状態です。
診断の基準値:40mg/dL未満

それぞれの異常値と正常値は以下になります。

脂質の種類 異常 要注意 基準範囲 要注意 異常
トリグリセライド 29以下 30~149 150~399 400以上
LDLコレステロール 59以下 60~119 120~139 140以上
HDLコレステロール 29以下 30~39 40~119 120以上
(単位:mg/dL)

中性脂肪もコレステロールも、「〇mg/dlがちょうどいい!」といった理想値はありません。

体格や体質によってもちょうどいい数値は変わってきますので、上の正常値の範囲内に収めることを目標としてください。
▶ 健康診断結果の見方。中性脂肪の正常値・異常値とは?

それでは、3つの病気の原因や、改善方法、治療についてみていきましょう。

高トリグリセライド血症・高LDLコレステロール血症とは

この2つはどちらも血液中の脂質が多くなる病気です。高トリグリセライド血症は中性脂肪が、高LDLコレステロール血症は、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)が多い状態を指します。

これらの数値が高くなってしまう理由のほとんどが生活習慣にあります。

※遺伝によって先天的にこれらの数値が高くなってしまう家族性高コレステロール血症、家族性高トリグリセライド血症の場合もありますが、極めてまれです。

もっとも関係してくるのが肥満です。肥満の人は食生活の乱れが顕著で、高脂質・高糖質な食事を送ってしまいがちです。これにより血液中の中性脂肪値やLDLコレステロール値が高まります。ほかにも、アルコールの飲みすぎや運動不足でも中性脂肪値とLDLコレステロール値は高くなります。

高トリグリセライド血症も、高コレステロール血症も、自分の数値がどのくらいなのかを把握することが重要です。1年に一回、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

改善方法について~高トリグリセライド血症・高LDLコレステロール血症

中性脂肪値を下げる方法については、「中性脂肪を下げる食事」「中性脂肪を下げる運動」で解説しましたが、LDLコレステロールを減らす場合も同様です。

治療について~高トリグリセライド血症

生活習慣を改善しても数値が改善されず、中性脂肪値がおおよそ500mg/dLのときに薬物による治療が選択肢に入ります。

ベザトールSR錠
中性脂肪の分解を早めたり、肝臓での合成を抑制したりすることで中性脂肪値の低下の効果が望める薬剤です。またLDLコレステロールを減少させ、HDLコレステロールを増加させる効果も期待できます。比較的副作用の少ない薬剤ですが、腹痛や吐き気などが現れることがあります。また腎臓の働きが弱い人だと副作用が強く出る可能性があります。

リピディル錠
ベザトール錠と同じく、中性脂肪の分解を早めたり合成を抑制したりする薬剤です。どちらもフィブラート系薬剤に分類されるため、副作用もほぼ同じです。

エパデールSカプセル
青魚に多く含まれるEPAが有効成分の薬剤です。血小板が凝固するのを防ぎ、血液をサラサラにする作用と中性脂肪の合成抑制作用があります。症状の度合いや疾患によって服用する量が異なるため、医師の指示に従うようにしましょう。副作用はほとんどありませんが、発熱や吐き気、黄疸などが現れることがあります。そういった症状が現れたらすぐに医療機関で診察を受けてください。

高LDLコレステロール血症の治療

生活習慣の改善だけでコントロールできるならば薬物治療は必要ありませんが、改善がみこめない場合は薬物治療が選択肢に入ります。使用される薬物には以下のようなものがあります。

リピトール錠
スタチン系薬剤の一種です。肝臓でコレステロールが合成されるのを抑制する働きがあります。LDLコレステロール値は低下しますが、HDLコレステロール値は上昇します。ただし併用禁忌薬があるため、既往症がある場合は医師に伝えるようにしてください。またアルコールの摂取により副作用が出やすくなることがあるため、控えるようにしましょう。グレープフルーツジュースも効果が大きく出てしまうことがあるため厳禁です。

リバロ錠
リピトール錠と同じくスタチン系薬剤です。作用や副作用もほぼ同様です。

クレストール錠
上2つと同じくスタチン系薬剤です。作用や副作用もほぼ同様です。

低HDLコレステロール血症とは

HDLコレステロール値は低いことが問題となる数値です。中性脂肪値が増えれば増えるほど、HDLコレステロール値は低下する傾向にあるため、中性脂肪値を下げることが重要となります。

肥満を解消することが、数値の改善に有効になります。

改善方法について~低HDLコレステロール血症

HDLコレステロール値は低いことが問題となる病気です。

実はHDLコレステロール値が低い人に共通して、中性脂肪値が高いことが挙げられます。HDLコレステロール値を改善したい場合は中性脂肪値を下げるような生活習慣を送るようにするとよいでしょう。

改善方法について~低HDLコレステロール血症

低HDLコレステロール血症の場合、運動することが直接HDLコレステロール値を高める働きをしてくれます。

魚やオリーブオイルなどを摂取することも有効です。これらに含まれる脂肪酸は、HDLコレステロール値を下げずに、LDLコレステロール値を減らす作用があるので、積極的に摂るようにしましょう。

禁煙も効果的です。喫煙はHDLコレステロール値を減少させるだけではなく、血中のLDLコレステロールを酸化させ動脈硬化をより速めてしまう作用があります。喫煙の習慣がある人は減煙、できれば禁煙するように心がけましょう。自分の意志だけではなかなか禁煙できない場合、禁煙外来で治療を受けるのも効果的です。

治療について~低HDLコレステロール血症

低HDLコレステロール血症の治療も基本的には生活習慣指導となります。現時点では服薬による治療はあまり一般的ではありません。

フィブラート系薬剤やニコチン酸誘導体など脂質異常症の治療に用いられる一部の薬にはHDLコレステロールを高める働きがあるため、処方されることもあります。

高トリグリセライド血症や高LDLコレステロール血症などと比べて、生活習慣改善による治療がより重要になります。

血中脂質の数値がよくないな、と思ったら

血中脂質の数値が、極端に高かったり、高い状態が長期間続いているならば、医療機関で診察を受け治療をすることをおすすめします。

受診する医療機関は

  • 循環器内科
  • 生活習慣病外来

が、おすすめです。
※近くにこのような診療科がない場合、内科でも問題ありません。

健康診断は、国民健康保険ならば年に1回無料で受けることができます。社会保険でも法人の負担で受けることができるため継続的に受けるようにしましょう。

医療機関によっては動脈硬化の進行度合いや血管の健康を測定することも可能です。

※別料金や個人負担となる場合があります。事前に検査を受ける医療機関にご確認下さい。

中性脂肪値が高いと起きてしまう可能性がある病気

中性脂肪や悪玉コレステロールが血液中に増えると、様々な病気を引き起こす原因になります。

中性脂肪の値が高い場合の病気

中性脂肪値が高い場合に引き起こされる病気は以下になります。

脈硬化とそれによる病気

中性脂肪による動脈硬化中性脂肪値が高くなると、LDLコレステロールも増え、血管が硬くなり動脈硬化を進行させます。

そして、この動脈硬化が進むと、心筋梗塞、脳梗塞、狭心症など血管が脆くなることで引き起こされる病気のリスクが高まります。

脂肪肝

中性脂肪は肝臓で合成されるので、中性脂肪が多くなると蓄積して脂肪肝になります。
▶ 中性脂肪が脂肪肝を生じさせる理由と対策

脂肪肝は、肝臓がフォアグラ状態になることです。これにより肝臓の機能(肝機能)が低下し、肝硬変や肝臓がんに移行する可能性が高くなります。

「肝臓の病気」というとアルコールが原因のように思われますが、中性脂肪が原因になる場合もあります。

肝臓の病気は、食べ過ぎによる肥満や、炭水化物、糖分の摂りすぎによっても引き起こされるのです。

中性脂肪が少ない場合の病気

中性脂肪値は、低すぎてもよくありません。

栄養不足による動脈硬化

栄養素が足りない状態なので、細胞を作ることができなくなり、栄養素不足で動脈硬化になる可能性があります。

(栄養欠乏による動脈硬化)めまいや片頭痛を引き起こすこともあります。

また、極端にTG値が低い場合には、肝臓や腎臓の機能低下や、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などの病気の疑いもあります。

数値が改善しない場合は、医療機関での検査を行いましょう。

詳しくは:中性脂肪・動脈硬化が引き起こす病気

中性脂肪のよくある質問Q & A

中性脂肪って健康診断結果のどこを見ればいいの?
→「TG」と表示されているのが中性脂肪です。

TGとはトリグリセリド、すなわち中性脂肪の値を示しています。

これが高すぎないか、低すぎないか、また関係の深い善玉コレステロール(HDL-C)、悪玉コレステロール(LCL-C)の数値も併せてチェックします。

詳しくは:健康診断結果の見方。中性脂肪の正常値・異常値とは?


中性脂肪はどこでチェックできる?
職場や自治体の健康診断が中心です。

健康診断で採血を受けるのが最も安く済みます。

自覚症状や医師の判断があれば、健康診断のタイミング以外でも採血を行うことがあり、その場合は主に内科での検査となります。

詳しくは中性脂肪の検査とは?健康診断や病院での検査の受け方


献血についてくる血液検査サービスで中性脂肪はわかる?
中性脂肪はチェックできません。

日本赤十字社で献血をすると、無料で受けられる血液検査サービスがありますが、残念ながら中性脂肪(TG)は検査項目に含まれないようです。
参照:日本赤十字社 検査項目


中性脂肪はどれくらいで下がるの?
早ければ1~2か月で変化します。

しかし同時に元に戻りやすくもありますので、生活習慣の改善を始めたら、ずっと続けるものだと思うといいかもしれません。

はじめはつらいですが、徐々に体が慣れてくると、健康的な生活を気持ちよく感じるようになりますよ。


中性脂肪は低い、でも血糖値は高い原因は?改善策は?
病院への相談が確実です。

中性脂肪が低いとのことで、肝臓や脂肪細胞に蓄えられている脂肪分が少ないだろうと考えられますが、血糖値が高い状態が長く続くと糖尿病のリスクが上がります。

体質的に血糖値が上がりやすい人もいますので、自分に合った方法を病院で相談するのがいいと思います。

身近な方法では、
  • 低GI食品を選ぶ
  • 野菜から先に食べ始め、ごはんは最後にする
といった方法が血糖値対策として有効です。

中性脂肪だけ低いが悪玉コレステロールは高い。どうしたらいい?
痩せ型の人に多いです。対策が必要です。

脂肪の貯えが少なくても、血管壁に悪玉コレステロールがへばりつきやすい体質の人がいます。

コレステロールを下げる食物繊維や、動脈硬化を防ぐポリフェノールなどを積極的に摂って動脈硬化を防ぎましょう。

生活習慣を改善しながら特保やサプリを取り入れると中性脂肪対策に効果的

DHA・EPAサプリ青魚に含まれるDHAEPAには、中性脂肪に効果的と話題の健康成分です。

食生活で青魚を意識して食べるのはもちろんですが、DHA・EPAが配合されたサプリメントを併用するのも中性脂肪対策には効果的です。

しかしDHA・EPAサプリならなんでも良いというわけではなく、しっかりとした製品を選ぶ必要があります。

選ぶ際にはDHA成分の酸化防止成分が配合されているか、メーカの信頼性や安全性、プラスされている成分などに気をつけてください。

参考サイト
▶ DHA・EPAサプリ完全攻略【人気の15商品を徹底調査】

中性脂肪の数値が気になる方へ まとめ

中性脂肪を落とすためには運度や食生活の改善が重要ということがわかりました。そして中性脂肪、コレステロールの対策には、続けることも大切です。

生活を変えて、継続するというのはハードルが高く感じるかもしれません。しかし、あまり難しく考えなくても大丈夫です。

まずは自分の状態を把握し、すぐにできることから始めて、少しずつ不安を解消していきましょう。

手軽な、サプリメントやトクホのお茶などの力を借りるのも、無理なく上手に下げるためのコツです。

関連記事

監修者 山浦 真理子医師


帝京大学大学院卒業後、世界共通の医学博士号であるPh.D.を取得。米国ワシントンD.C.とニューヨークへ留学経験あり。宇宙環境医学の研究者として論文を執筆。現在は、上用賀世田谷通りクリニックにて内科医として勤務しています。

スポンサーリンク